スポーツ

松坂大輔以来の「明治神宮大会V」横浜高校スーパー1年生エースに「進路確定上級生」の暗い影

「星稜の二の舞にならなきゃいいけど…」

 こう言って眉をひそめるのは、さる球界関係者だ。11月25日に開催された野球の明治神宮大会決勝。高校の部では、横浜高校が広島商業を制して優勝した。実に松坂大輔を擁して初優勝した1997年以来、2度目の戴冠である。スポーツ紙デスクが解説する。

「優勝までチームを牽引したのは、1年生右腕の織田翔希です。140キロ台中盤のストレートと、スライダーやカーブのコンビネーションで、6回まで無失点。7回に自らのエラーをきっかけに2失点し、9回一死二・三塁で降板後に救援投手が1点を奪われて3失点するも、許した被安打はわずか5安打でした。2026年ドラフト1位候補筆頭、超高校級の逸材ですよ」

 大会全体で21回1/3の投球で、自責点は決勝で許した1点のみ。そんな「スーパー1年生」の熱投が導いた日本一に、先の球界関係者は、

「2年生に『燃え尽き症候群』が流行しないか心配です」

 と前置きしてこう話す。

「さすがに明治神宮大会に優勝して、燃え尽きてしまうことはないでしょう。小中学校時代に、全国大会に出場するチームにいたような、野球エリートばかりですからね。問題なのは、東京六大学リーグや東都大学リーグのお誘いが来る春先。だいたい3月から5月までに、誘いが来た学校側に、行くかどうか意思表示をしなくてはなりません。ただ、最終学年前のアピールに成功して進学先が決まってしまうと、夏の甲子園への欲は薄れてしまうもの。昨シーズン、明治神宮大会を制した星稜高校も、春から弱体化しました。主力メンバーが六大学や東都の強豪校に内定して、最上級生の一部で甲子園出場という欲が希薄になったのは否定できません。下馬評で、石川県では敵なしと言われていましたが、夏の大会決勝で小松大谷に負けてしまいました。横浜高校も、来季は2年生でエースとなる織田中心のチームの足を、進路確定組が引っ張らないことを祈るばかりです」

 夏の甲子園までモチベーションを保てるどうかかも、勝負のひとつなのだ。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
「FA熟考」阪神・大山悠輔にトラ番メディアが「はよ巨人に出てって」「もう帰ってこんでエエわ」怒りのホンネ
2
「自宅火災で犠牲者2人」自民党・猪口邦子議員と愛娘に暴言を吐いた蓮舫の「最悪の後味」
3
「侍ジャパンは独立リーグレベル」アメリカ代表44歳「プレミア12」ベストナインで露呈した日本の「残念な弱点」
4
水原通訳事件に続き…大谷翔平が巻き込まれた「第二の横領事件10億円超」ダメージ必至
5
気が早すぎる大相撲初場所「展望」豊昇龍が後退して千秋楽は「琴桜VS大の里」決戦になる