今年のバラエティー番組界の大きなトピックスはなんと言っても、フワちゃんの自滅だろう。活動休止とはなっているが、復活の見込みはない。
「テレビの中での発言だけではなく、SNS上での投稿も取り締まられる時代。削除して相手の許しを得て『手打ち』となっても、過去のネットニュースはアーカイブとして残り、記憶が甦ってしまう厄介な時代となりました」(放送作家)
あの、やす子、ゆうちゃみ、野呂佳代、村重杏奈と、引きも切らないオファーを受けるタレントはいるが、露出の割に過大評価されている者もいる。
「ヒコロヒーは借金を抱え、やさぐれている時代が最も存在感を発揮していましたね。今や稼げるようになり、多忙のせいか、精彩を欠いている印象は否めない。11月27日のニ宮和也の特番『ニノなのに』(TBS系)に出演した際、ニ宮がスタジオを飛び出し、六本木の鯛焼き屋に1人でロケに行くくだりがありました。スタッフは、街がプチパニックになると考えていたのでしょうか。ただ、通行人にほぼ気付かれず、全く盛り上がらず終了しました」(前出・放送作家)
スタジオからロケを見守る出演者はある程度、そのニ宮を美味しくしないといけない。例えばニ宮ともあろうスターが街にいても見向きもされないことを、ガンガン突っ込んで笑いにしないといけないにもかかわらず、「コンビニ寄ってもらっていいですか」「ワシ、コーヒー飲みたいんで、アイスコーヒーお願いしていいですか」と、「はじめてのおつかい」のように、ニ宮を動かしていた。放送作家が続けて苦言を呈する。
「ロケの本来の趣旨からも外れ、何を見させられているのだろうか、という気持ちになりましたね。スタジオには同じように、コンビニに行かせようと仕向けるバイきんぐ・小峠英二もいたので、それに合わせたのかもしれませんが、彼女の毒が失われて残念でなりません」
過大評価されているタレントは、もうひとりいいた。
「メディアの調査・分析を行う『ニホンモニター』が2024年1月から6月のCM出稿状況をもとにした『2024上半期タレントCM起用社数ランキング』を発表しましたが、その3位にランクインしたのは芦田愛菜でした。スズキや山崎製パン、ワイモバイルなど、計14社で起用されています」(テレビ局スタッフ)
12月公開の映画「はたらく細胞」では「マルモのおきて」(フジテレビ系)以来、10年ぶりに阿部サダヲと共演するが、
「ドラマ戦略はむしろ、抑え気味にしている。これは視聴率の矢面に立って価値を下げたくないからでしょう。だからといって、例えば冠番組『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』(テレビ朝日系)で躍動しているかといえば、そうでもない。番組開始時は15歳で、出演するマニアックなちびっ子側についていた彼女もはや20歳となり、立ち位置がよく分からなくなっています。スキャンダルの心配がない、クリーンなイメージということで重宝がられているだけで、今の芦田はかつての『お釣り』で活動しているにすぎません」(前出・テレビ局スタッフ)
正当な評価を下してほしいものだが…。
(木伏智子)