プロ野球選手が引退後、解説者となったかたわら、YouTubeチャンネルを立ち上げて、テレビ番組では言えない様々な話を発信するケースは実に多い。ではいったい、誰のどんなチャンネルが活況を呈し、より多くの視聴者がアクセスしているのか。
その登録者数ランキング(12月現在)を見てみると、
3位:里崎智也(元ロッテ)/Satozaki Channel=81.4万人
2位:古田敦也(元ヤクルト)/フルタの方程式【古田敦也 公式チャンネル】=87.8万人
1位:上原浩治(元巨人・レッドソックスなど)/上原浩治の雑談魂=100万人
これがトップ3である。いかがだろうか。
上原氏がチャンネルを開設したのは、2020年1月22日。当初は上原氏がカメラに向かってひとり語りのパターンを採用してた。なかなか登録者数が増えず苦戦していたが、そこに転機が訪れた。ゲストに迎えた元日本テレビアナの上田まりえが、アシスタントを務めることが番組内で決まった、同年3月17日の回だ。元プロ野球選手のみならず、元審判を呼んで退場宣告の裏話を聞くなど、積極的にコラボを展開してきた。
登録者数の押し上げが視聴回数の高い動画によるものだとすれば、古田敦也氏とのコラボは大きく貢献している。かつて古田氏が出演した複数回を一本にまとめて2024年1月3日に公開された「いわゆる一気見」の回は、視聴回数927万回(12月3日現在、以下同)。元巨人監督の高橋由伸氏が出演した2020年12月1日の415万人、あるいは松井秀喜氏の複数回を一本にまとめた2023年12月19日の360万人を大きく上回っている。
そして視聴者がその理由として挙げたのは、古田氏の喋りの引き出しの多さと深さだった。
ちなみに登録者数ランキング2位となった古田氏のチャンネル開設は、上原氏に遅れること1年3カ月。ともに1カ月ごとに約1万人、登録者を増やしている。今後、古田氏のチャンネルが追い上げを見せれば、順位の変動があるかもしれない。
(所ひで/ユーチューブライター)