社会

医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<睡眠障害>加齢で体内リズムが変化 睡眠スタイルにも影響か!?

 最近、眠れない、夜中に何度も目を覚ましてしまう‥‥。こうした症状を放置すると体に様々な不調が出るため改善が必要だ。

 まずは、生活習慣を見直してみよう。カフェインやアルコールを過度にとると睡眠に支障をきたす可能性がある。そこで、コーヒーや緑茶、酒類などの嗜好品は控えた方がよいだろう。不規則な生活も睡眠のリズムが崩れるので、規則正しい生活を心がけて。寝室の照明も暖色系がオススメだ。

 加齢も睡眠と関係が深い。高齢になると睡眠時間が短くなり、早起きになるとよく言われるが、これは加齢により体内時計が影響を受け、体のリズムが変調をきたすことが原因だ。年齢と共に睡眠のスタイルが変化するのでうまく対応することを心がけてほしい。

 これでも改善しない場合は「睡眠障害」の可能性が高い。これは睡眠に関する様々な病気の症状。不眠症、過眠症、睡眠時無呼吸などがある。

 最も多くの人が悩まされるのが「不眠症」だ。なかなか寝つけなかったり、夜中に何度も目が覚めてしまうことで、日中眠気に襲われたり、注意力が散漫になったり、集中力が低下するなど心身に悪影響を及ぼす。これはストレスや日常生活の乱れなど様々な原因が考えられるため、原因ごとの対処が必要になる。

「過眠症」は、夜間に睡眠をとっているはずなのに日中に過剰な眠気が起きる状態を指す。睡眠中に呼吸が止まる「睡眠時無呼吸」も、睡眠が中断されるため慢性的な睡眠不足を招く。他にも、体内時計の機能の乱れによる「概日リズム睡眠・覚醒障害」、睡眠中に脚がムズムズする「むずむず脚症候群」などもある。

「睡眠障害」は日常生活に支障をきたすため、早めに医療機関を受診することが必要だ。

田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。

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