プロテニス選手の伊達公子と、Jリーグ鹿島アントラーズのブラジル人MFビスマルク。これは1995年に発覚した、驚きの熱愛情報だった。
当時、伊達は世界のトッププレーヤー。ビスマルクはゴール後の「神への感謝の祈り」ポーズで知られる鹿島のエースだった。とあるチーム関係者が教えてくれた情報であり、チーム幹部に聞くと、
「まぁ、否定はしませんよ」
と苦笑しながら答えてくれた。意外な組み合わせだけに、取材を進めて記事にするつもりでいた。ただ、直後に海外出張が入り、この件は1週間ほど放置せざるをえなくなった。
ところが帰国直後にある写真週刊誌が、東京都内でデートする2人の写真を掲載し「スポーツ界のビッグカップルの熱愛」と報じた。結局、後追いという形で記事にすることになり、「伊達が鹿嶋市内にあるブラジル人選手、スタッフ専用マンションをしばしば訪れていた」ことなどを書いた。
それから数カ月後、2人のことは話題にならなくなった。どうやら交際は既に終了してしまったようだ。チーム関係者は驚きの事実を明かしてくれた。
「報道があった後、うまくいかなくなったようで。実は千葉・幕張の結婚式場を押さえていたんですよ」
ビスマルクは日本人女性と結婚したい、との強い願望があったと聞く。当時はビスマルクが突っ走りすぎたのが破局の原因では…と想像したものである。
(升田幸一)