ファン・フェスティバルではランボルギーニ・カウンタックに乗ってグランドに登場するなど、なにかとド派手なパフォーマンスで知られる日本ハムの新庄剛志監督。常識にとらわれず自由奔放に行動するため、「宇宙人」と呼ばれることがあるが、実は誰よりも選手たちのことを考え、情に厚い人物である。
そんな新庄監督のインスタグラム・アカウントには、これまで関係を築いてきた選手たちの名前が数多く並んでいる。近藤健介、佐藤龍世、吉田輝星、井口和朋、齊藤伸治など、かつて日本ハムで苦楽をともにし、その後、他チームへ移籍していった選手や、アルカンタラのように、わずか2年の在籍で退団した外国人も名を連ねる。
今ではライバルになってしまった選手とも変わらぬ交流を続けているのは、新庄監督の義理人情の厚さの表れだろう。
ところが、である。そんな新庄監督に大きな「異変」が生じているのだ。というのも、わざわざフォローを外した選手がいるからだ。日本ハムからメジャーリーグに挑戦し、レッドソックス傘下3AからFAとなった末に、わずか1年で日本に戻り、ソフトバンク移籍を決めた上沢直之だ。
新庄監督は上沢が渡米前に投稿した〈みんな、愛してるよ!〉という選手の集合写真に「いいね!」を送るなど、溢れんばかりの選手愛を見せていた。なのに…。
突然のフォロー外しは何を意味するのか。
新庄監督は選手との連絡手段に、インスタグラムを使用しているといわれている。フォロー外しは「今後、上沢とは連絡を取らない」という決意の表れ…そんな思惑が見えてくるのである。
上沢が古巣の日本ハムに復帰せず、ソフトバンク移籍を決めたことで、批判する日本ハムファンは多い。
「新庄監督のフォロー外しは一見、上沢との決別宣言のように見えますが、本当は悲しい思いをしている日本ハムファンに無言で寄り添ってくれたのかも…と思ってしまう」(スポーツライター)
2人の関係は今後、どうなっていくのか。
(ケン高田)