やはり一度できてしまった夫婦間の大きな溝が、埋まることはなかったようだ。
12月22日、斉藤由貴が今春、約30年に及ぶ結婚生活にピリオドを打ち、正式離婚していたと、所属事務所が発表した。
斉藤は1994年12月に結婚。夫は同じモルモン教(末日聖徒イエス・キリスト教会)の信者で、初対面からわずか10日余りで結婚を意識した後のゴールインだったとして、当時は話題になったものだ。
3人の子宝に恵まれ、長女は現在、歌手・女優の水嶋凜として活動している。
かつて斉藤は、尾崎豊や川﨑麻世との不倫騒動により「魔性の女」と呼ばれた。だが、結婚後は浮いた噂もなく、女優と子育てを両立させている、と思われていた。
そんな彼女に不倫疑惑が発覚したのは、結婚から23年経った2017年8月。相手は横浜市内でクリニックを経営する医師で、斉藤が借りているマンションに医師が足しげく通い、仲むつまじい手つなぎ写真が週刊誌に掲載されたことで、8月3日に斉藤が都内で釈明会見を開くことになった。
ドラマ収録のため15分遅れで始まったこの会見、芸能記者からは「なぜ手を握ったのか」「別居しているのか」「付き合っているのか」などと、矢継ぎ早に質問が飛ぶ。しかし彼女は独特のペースで、
「映画館を出て階段を降りる時に私の足元がおぼつかなくて、パッと手を出されて。やっぱり好意があるから、手を出されて握ったんでしょうね。そういうところが甘いんでしょうね」
自宅とは別にマンションを借りている事実を夫に伝えていなかったことについては、
「仕事に集中する環境が欲しくて、借りました。夫はなんとなく知っていたのでは」
とはいえ、その別宅で週に4回も男性とあっていたとなれば、何かあると思われても致し方ないだろうが、
「そういうことではない。家族全員がお世話になっている方」
と不倫関係を否定。3度目の不倫報道ということで、デビュー曲に引っ掛けて、
「こういった報道から『卒業』したいと思いますか」
という質問が飛び出したが、
「気が利いたことを言った方がいいのかと思ってもそういう場じゃないし、答えようがないです」
報道陣もそれ以上は突っ込めず、会見は終了することになった。
ところがどういうわけなのか、約1カ月後に、自撮りしたと思われる2人のキスショットが写真週刊誌に掲載されたのである。さらに1カ月後、再び医師が彼女のものと思われる下着を頭に被っている写真が掲載され、衝撃が走ることになったのである。彼女は出演を予定していたNHK大河ドラマを降板。CM降板も決まった。
そんな騒動から7年。2人の関係が続いていたかどうかはわからないが、30年の結婚生活から「卒業」することになったのである。
(山川敦司)
1962年生まれ。テレビ制作会社を経て「女性自身」記者に。その後「週刊女性」「女性セブン」記者を経てフリーランスに。芸能、事件、皇室等、これまで8000以上の記者会見を取材した。「東方神起の涙」「ユノの流儀」(共にイースト・プレス)「幸せのきずな」(リーブル出版)ほか、著書多数。