2024年夏、1年8カ月ぶりに歌手活動を再開し、大晦日の「NHK紅白歌合戦」では「特別枠」で2年ぶりにステージに立った氷川きよしだが、11月には驚くべきカミングアウトをしている。
氷川が創価学会員であることは、周知の事実だった。ところが学会系の雑誌にロングインタビューが掲載され、自分が学会員であることを公表。今年で1周忌を迎えた、大恩人であることを明かしている3代目創価学会会長・池田大作氏にさらなる飛躍を誓っている。
創価学会は政権与党・公明党の支持母体として知られるが、昨年10月の衆院選では大きな苦境に陥ってしまった。
公示前勢力から8議席減の24議席獲得にとどまり、大阪府内の小選挙区の議席を全て失ったほか、代表だった石井啓一氏も落選する大敗を喫した。9月に新代表になったばかりの石井氏は引責辞任。11月に斎藤鉄夫氏が新代表に就任した。
この7月には任期満了に伴う参院選が行われるが、公明党にとっては正念場。そこで、氷川が稼働する可能性がでてきたのだ。
「これまでは久本雅美や山本リンダが学会の広告党として、選挙応援を展開していましたが、あまり集票力はありませんでした。その2人と比べたら、氷川がフル稼働すれば効果絶大。選挙区と比例区での候補者全員の当選を目指すことになるでしょう。そのためには、氷川は選挙期間中に仕事を入れず、応援活動に専念するのでは」(芸能記者)
氷川が活動休止期間の2024年4月には、3月いっぱいで所属事務所から独立していたことを発表。芸名の商標登録問題で揉めていたため、改名しての復帰の可能性が浮上していたが、その問題は解決済みだったようだ。
「今後は音楽活動、そして学会員としての活動に専念すべきだと思っているのでは」(音楽業界関係者)
別の意味で「旋風」を巻き起こすかもしれない。
(高木光一)