25年の日程がすでに発表されていて、有馬記念が12月28 日の最終日。ホープフルSは27日(土)に組まれた。これが最もしっくりする形だと思うのだが、曜日がたまたまうまくハマったレアケースなのだという。
12月28日にJRAの開催ができるように法改正されてから、ホープフルSが新設のGⅠとして最終日に収まることになり、24年もその形。年の瀬だけに馬券はそれなりに売れるのだろうが、フィナーレとしてはもの足りない思いを払拭できずにいるファンは多いはずだ。
そうは言っても、24年のメンバーはなかなか興味深い。2歳の年度代表馬は、朝日杯FSを勝ったアドマイヤズームか、このレースの勝ち馬のどちらかになるわけだが、どの馬が勝ってもクラシックへの期待値としてはホープフルSの勝ち馬が高くなるように思う。
クロワデュノールは、いかにもキタサンブラック産駒らしい脚長の薄い感じの馬体。それでも体重は500キロもあり、現代的な背の高い体型が印象的だ。問題は初の中山コースへの適性だが、難なくこなす可能性は十分。そうなった時は、「皐月賞に最も近い馬」という評価を得ることになるのだろう。
マスカレードボールは、近年走りまくっているマスクトディーヴァの牝系に爆発力を備えたドゥラメンテの配合。こちらも中山向きとは思えないところはあるが、大物感はクロワデュノールと双璧。3連勝も十分にありそうだ。
マジックサンズは、札幌2歳S勝ちのキズナ産駒。函館、札幌と連勝してきただけに持ち時計はないが、中山への適性は備えていそう。25年の種付け料が2000万円にジャンプアップした父キズナの評価をさらに高める存在となれるか。
このレースにJRAのGⅠコンプリートがかかっている武豊騎手は、ヤマニンブークリエが相棒。キタサンブラックから好馬体を受け継ぎ、2戦目の2着は朝日杯FS2着のミュージアムマイルに逃げて食い下がった。勝つまでは厳しい感じもするが、大人っぽい競馬ができそうな馬だ。
ジュタは1戦のみだが、新馬勝ちが奥深い内容。もう1頭の1戦1勝アマキヒも、母アパパネと鞍上ルメールが光って見える。3戦3勝のエリキング(のちに骨折が判明)に2戦続けて食い下がったジョバンニと、中山が向きそうなピコチャンブラックも押さえたい。
京都金杯は、勇退まで2カ月の河内調教師が渾身の仕上げで送り出すウォーターリヒトを応援。中山金杯は、伸び盛りのクリスマスパレードから。