もはや「第二の人生」はインフルエンサー狙いなのか。来季もアメリカでのプレーを目指し、異国で悪戦苦闘する藤浪晋太郎がインスタグラムで配信した動画に、球界関係者が口あんぐりだ。
問題の動画は、藤浪が筋トレする姿で「日本男子たるものXmasは黙って筋トレやろ」とのコメントが添えられている。
お笑いセンスには定評があるだけに、ファンや関係者を笑わせようとしたのだろうが、藤浪を知る阪神OBは、これに眉をひそめるのだ。
「別に悪いことをしているわけではないし、表現の自由もあるよ。でも、自分の置かれている立場をわかっていない。黙って筋トレって? インスタに載せているんだから、黙ってないしね」
別のOBもこれに同意して、
「大谷翔平なら間違いなく、クリスマスでも筋トレしているはず。ただ、なにも人に告知はしないだろ」
藤浪がクリスマスにこの手の動画を掲載するのは、4年連続4度目。これまではそれなりの好感度をもって受け入れられてきたが、周囲を取り巻く状況は悪化する一方だ。
長年、メジャーリーグを取材するスポーツライターは、今後の行く末に大きな懸念を示す。
「来季のメジャー復帰を目指して、プエルトリコでのウインターリーグに参戦。それなりに結果を残している試合はありますが、今のところ、その程度ではメジャー契約する球団はないでしょう。現状ならマイナー契約ですね。しかも春季キャンプまで所属チームが決まらないケースも考えられる」
藤浪のインスタグラムのフォロワーは、クリスマスの時点で30万人に迫る勢いだ。今後、その数はさらに増加する可能性があり、サブスク有料会員を集めるようなやり方をすれば、多額の収入を得る道が生まれてくる。
確かに藤浪のインスタグラムは映像やコメント、添付している音楽がかなりのハイセンスで、野球選手の暇潰しレベルではない。だが、すでに崖っぷちの状態。今は寸暇を惜しんで野球に取り組むことをお勧めする。
(阿部勝彦)