サッカー元日本代表の中村俊輔氏の意外な一面を、後輩の藤本淳吾氏が明らかにした。藤本氏は鈴木啓太氏のYouTubeチャンネルに出演すると、横浜F・マリノスで中村氏とともにプレーした時のことを振り返った。まずは、
「(中村氏が)『こういうふうにやってみて。多分、こうなるから』って言うんですよ。それでわかりましたと言って、やったらその通りになる。こういうことを考えながらやってんだ。そりゃすげぇわ」
自分との差はあったか、という問いには、
「ぜんぜん違います。1本にかける集中力だとか、そこでしっかり結果を残すとか。どれだけ自分に向き合っているか、すごく勉強になった」
そんな思い出のエピソードを語る中で、中村氏の意外な一面を明らかにしたのである。
「練習前に筋トレルームでストレッチとかバイクをこいで体を温めながら、ずっとサッカーの映像を見ている。それがすごく昔の、例えばフェルナンド・レドンドとか『うわ、懐かしいなこの人』みたいな映像だから俺も一緒に見て、面白いなって。自分の中で『今日はこのイメージ』とかがあったんじゃないかな」
レドンドは1900年代に活躍した、アルゼンチン人ミッドフィルダー。レアル・マドリードやACミランでプレーし、アルゼンチン代表として1994年のW杯アメリカ大会に出場している。藤本氏が横浜F・マリノスに所属していたのは2014年から2015年なので、中村氏はそれより20年も前の選手の映像を見ていたことになる。
さらに藤本氏は、
「お笑いも見ていると思う」
と、これまた意外な一面を暴露したのだった。
日本サッカーにおいては、同時期に活躍した中田英寿氏が変わり者として知られるが、中村氏もまた、一風変わった人物だったのである。
(鈴木誠)