1月12日に初日を迎える大相撲初場所は〝三世力士〟の綱取りや〝ちょんまげ大関〟の大銀杏姿など見どころ満載。一方、アサ芸恒例の覆面座談会もエンタメ性では負けてない。今回も匿名を条件に角界事情通たちを緊急招集。「お米」から「首投げ」まで、表に出せない裏話が多岐にわたって展開され‥‥。
A(スポーツ紙デスク)去年の九州場所で初優勝を飾った大関・琴櫻(27)は、初の綱取り場所になる。懸念点はないのか?
B(中継スタッフ)ちょこまかと動き回る小兵力士や、立ち合いから速攻で勝負を決めにくる力士を不得手にする傾向はあります。番付上位を見ると前者は前頭・翔猿(32)と前頭・宇良(32)、後者は関脇・大栄翔(31)と小結・阿炎(30)あたりが鬼門になりそうです。強いて言えば、土俵外に頭を悩ませることがあるような‥‥。
C(角界関係者)父親で師匠の佐渡ヶ嶽親方(56)=元関脇・琴ノ若=が元弟子と争っている裁判だよな。
A 互いに水掛け論になっているというが。
C 争点の1つが稽古中の〝かわいがり〟。「ぶつかり稽古」で胸を貸してくれる兄弟子に転がされるままに腹を蹴られたり、口の中に砂や塩を入れられたり、口に含んだ水を顔にかけられたりするなど、元弟子が稽古中に受けた暴力行為を証言している。要は「集団リンチ」で、門限破りや寝坊などのペナルティーとして科せられていたって話だよ。
D(角界OB)でも、師匠にとって〝かわいがり〟は、あくまでトレーニングの一環という認識。関取に上がる見込みのある力士を追い込むためのもので、決して暴力はあり得ないと。塩や土を食べさせることはないし、顔に水をかけるにしても柄杓ですくったのをかけてタオルで拭かせていたと反論していた。
A 07年の「時津風部屋力士暴行事件」が思い出されるよ。
E(スポーツライター)いずれにせよ、息子の琴櫻には〝かわいがり〟の被害は及ばなかったと聞いています。結局、兄弟子たちも親方の目を気にして手を出せなかったようです。
C 12月25日の公判では、師匠が部屋を継承して20年弱の間に「イジメやパワハラは一切ありません」「関取衆と付け人のトラブルはありません」と、みずから断言していた。もっとも火のないところには煙は立たないと思うけど‥‥。
D 師匠の〝拝金主義〟も大問題だよ。幕下以下の力士の給金をピンハネして渡すのは序の口。パーティーを開いたらアガリの一部を上納しなきゃならない慣例まであるらしい。
C 尾車親方(33)=元前頭・琴恵光=が十両昇進パーティーを開いた際、上納金のせいで赤字になったというのは有名な話。守銭奴ぶりに嫌気が差して鳴戸親方(41)= 元大関・琴欧洲=や秀ノ山親方(40)= 元大関・琴奨菊=も引退後、早々に独立してしまった。
A さすがに琴櫻も父親のことを力士の先輩としては尊敬していながら、金満体質ぶりには辟易しているとも聞く。
B 何とか大関本人だけでも、マイペースに初場所を迎えてほしいけど‥‥。