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流行語大賞ノミネート「ジャッカル」もダメ!ラグビー「8つの用語変更」が生む大混乱

 今後、「用語の改正」のよるラグビー人気の下降を憂う声が、早くも出始めている。スポーツ紙ラグビー担当記者は次のように話す。

「日本ラグビー協会が年明けになり、競技規則の改正を通達しました。トライ後のコンバージョンキック時間が90秒から60秒に短縮されるなど、7つの規則が対象です。そうなると2015年のラグビーワールドカップで有名になったFBの五郎丸歩がルーティンにしていたオケラポーズなども、時間がかかりすぎてダメになるかもしれません。しかし問題なのは、8つある用語の変更です」

 2019年に日本で行われたラグビーW杯で、日本は予選リーグを突破。ラグビーブームが巻き起こった。その人気は現在も続いており、日本代表の試合やリーグワン、早明戦、大学選手権など好カードのチケットを入手するためには、抽選を経なくてはならないほどになっている。

 それでも日本の場合、野球やサッカーに比べてマニアックなファンが多いのが実情だ。その現状について、ある大学ラグビー関係者は、

「ルールがわかりづらいのに加え、なじみのない用語が多いですからね。特に女性にとってはそうでしょう。最近になってやっと、口にする女性ファンが増えてきました。日本代表がここ2、3大会で奮闘して浸透してきたということでしょう。でもまだまだ、サッカー用語や野球用語ほどではないですね」

 今回、変更される8つの用語はというと、例えばボールを前方へ落とす反則の「ノックオン」は「ノックフォワード」となり、相手からボールを奪うプレーで、2019年大会でナンバー8・姫野和樹(トヨタ)の代名詞となった「ジャッカル」は「スティール」と呼ばれるようになる。あるいは「ゴールライン」などの名称も変更となる。

「新たにラグビー競技を観戦する人たちに、わかりやすく伝えるため」

 統括団体ワールドラグビー(WR)は昨年11月の理事会で、そうした理由で承認。世界的には今年1月1日以降の施行で、日本国内では4月1日からの施行となることが決まっている。WRの決定によるもので、日本だけ従来の用語を使用するわけにはいかないが、マスコミ関係者も困惑を隠さない。あるテレビ局関係者は、

「仕方がないことですが今後、変更になった用語をどう浸透させるのか、頭の痛い話です」

「第104回全国高校ラグビーフットボール大会」は神奈川の桐蔭学園の連覇で終わり、1月13日にはラグビーの聖地である東京・秩父宮ラグビー場で「第61回全国大学ラグビー選手権大会」の決勝戦が行われる。関東ラグビー対抗戦グループAで1位の早大と、同2位の帝京大が激突。冬の風物詩は最終局面を迎えるが、あの流行語対象にもノミネートされた「ジャッカル」が来季以降、聞かれなくなるのは寂しい話だ。

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