年明け早々に、世界のサッカーメディアを仰天させるニュースが飛び込んできた。アルゼンチン代表のメッシと並んで、世界一有名なサッカー選手であるポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウドに対し、Jリーグのチームが獲得オファーを送ったと、ロナウドの情報を専門に扱うXアカウントが発信したのだ。海外サッカー事情に詳しい専門誌記者によれば、
「そのポストでは『great salary(高額年俸)』と、新設されるクラブW杯への出場が確約されている、と報じています。今年6月にアメリカで開催されるクラブW杯に出場するJチームは、AFCチャンピオンズリーグを制した浦和レッズのみ。ロナウドは現在、サウジアラビアリーグのアル・ナスルと契約しています。もし新たな大会で大活躍して歴史に名を残せるならば、とロナウドが考えても不思議ではないですが」
時を同じくしてもうひとり、現代サッカーで名を馳せる有名選手のJ移籍話も明るみに出た。セレッソ大阪が元イタリア代表ジョルジーニョの獲得に動いていることが報じられたのだ。
「2021年の欧州選手権でイタリア代表が優勝した際の立役者。中盤の底からチームを動かす、世界でも指折りの司令塔です。2023年に冨安健洋が所属するプレミアリーグのアーセナルに所属しましたが、最近は厚い選手層とチーム事情により、出場試合数が減少しています」(前出・専門誌記者)
Jリーグではその創成期から世界で名だたる外国人選手が参加し、リーグが発展してきた経緯がある。鹿島アントラーズのジーコに、名古屋グランパスエイトのリネカーとストイコビッチ、ジュビロ磐田のドゥンガやスキラッチ、近年ではヴィッセル神戸のイニエスタが記憶に新しい。このラインナップに新たにロナウドたちが加わるなら、日本のサッカーファンにとっては超朗報だ。
「両者とも現実的にネックとなるのは年俸でしょうね。ロナウドの年俸は2億ユーロ(約320億円)、ジョルジーニョは667万ユーロ(約10億円)と言われます。ジョルジーニョの場合は2~3億円程度の減額で話を進められるかもしれませんが、いくら浦和がJリーグ有数の黒字経営チームとはいえ、300億円にはさすがに手が出せない」(Jリーグ関係者)
確かにそうなのだが、
「ただ、可能性がないわけではありません。クラブW杯はFIFAにとっても新たな試みであり、成功させるためには有名選手に多数参加してほしいんです。つまり、アル・ナスル側が大半の年俸を負担するような超法規的かつ短期のレンタル移籍をFIFAが許可する、というようなウルトラCがまだ残されている。ロナウドとの契約延長を望むアル・ナスルにとっても、ロナウド本人がその後の残留を確約した上で出場を希望すれば、認めざるをえないかもしれません」(前出・専門誌記者)
期限付きでもいいから、Jリーグで戦うロナウドの姿を見たいサッカーファンはゴマンといる。なんとか実現しないものか。