6月5日に任天堂が発売を予定しているのは、家庭用ゲーム機「Nintendo Switch 2」だ。2017年の発売以降、世界で1億5000万台以上を売り上げた「Nintendo Switch」の後継機種として、国内外から絶大な期待を背負っている。
そんな「Switch 2」の発売を控えて問題となっているのが「転売対策」だ。ゲーム誌ライターが解説する。
「初代Switchや『プレイステーション5』など、近年、人気のゲーム機はことごとく、転売ヤーの餌食になっています。普通に購入しにくくなるだけでなく、ネットオークションでの転売価格が定価の倍近くにハネ上がる異常事態となりました。こうした実情を踏まえて、今回の『Switch 2』の販売で任天堂が打ち出した『画期的な転売対策』が出色でした」
メーカーとして「前列のない対策」を講じているというのだ。転売目的の購入を防止するために、任天堂が予約の条件として設定したのが「初代Switchのプレイ時間が50時間以上」「有料のオンラインサービスに1年以上、加入している」などの項目だ。ゲーム誌ライターが続ける。
「ただし、このルールが適用されるのは、任天堂の公式ストアのみ。『Switch 2』を販売する家電量販店は、別の形で転売対策を行う必要が生じているんです」
こうして4月14日に「ノジマオンライン」が公式Xで〈一般の販売店でもできそうな「転売対策」アイデアを「#私の考える最強転売対策」つけてリプライいただけないでしょうか?〉とフォロワーに協力を仰いだのだ。
「リプライで寄せられた大量のアイデアのうち『最適解ではないか』と唸ったのが『任天堂公式ストアからの『落選通知メール』を見せてもらう』という方法。これなら任天堂が設けた厳しい条件をクリアした上で、公式ストアで購入できなかった人だけに買ってもらうことができる。この方法をノジマが採用するかどうかは分かりませんが、これ以上ない転売対策だと言えるでしょう」(ゲーム業界関係者)
これが転売ヤーの締め出しに、大いに貢献するのではないか。
(川瀬大輔)