2024年に相次いだ芸能人の事務所退所ラッシュは、年が明けても収まりそうにない。
昨年末には、同じ事務所所属の向井理と波瑠、また、比嘉愛未が、それぞれ独立を発表した。他にも昨年は、長年所属した事務所からの電撃独立や移籍も多く見られた。多部未華子、黒木華、千秋、若槻千夏、広末涼子、瀬戸朝香らの人気俳優・タレントが退所する一方で、芸能事務所の突然の休業・破産も、独立に大きな影響を及ぼした。
3月には、壇蜜、吉木りさらが所属していた芸能事務所「フィット」が破産。4月には、吉岡里帆、酒井若菜、臼田あさ美らが所属していた「A‐Team」が休業を発表した。
「11月には、藤原紀香や篠田麻里子が所属する『サムデイ』が破産。彼女たちは発表されるまで何も知らされていなかったと言います」(スポーツ紙記者)
もっとも、ここ数年は事務所サイドの事情に関係なく、円満退所するケースが顕著になっている。
「芸能界の働き方改革もありますが、マネージメント体制への不満、仕事の選び方、ギャラの配分などでも物足りなさを感じ、事務所と俳優の間で折り合いがつかない。話し合いを重ねても妥協点が見いだせなければ結局は〝円満退所〟という独立、移籍を選択するんです。米倉涼子や堺雅人、賀来賢人、栗山千明などの成功例を見て独立を考えるタレントは、今後も増えていくでしょう」(芸能事務所関係者)
別の芸能関係者が、「昨年秋頃から、独立がささやかれている筆頭」として挙げるのは、女優のNだ。
「Nの夫婦関係は良好。子育ても順調で、それぞれドラマ、CMに出演もするなど好感度も高い。特にNのYouTubeやインスタグラムは人気で、いずれも数百万人レベルで支持されています。その人気ゆえか、ギャラの配分を巡って、事務所とのバトルが繰り広げられているようです」
N夫婦は、それぞれ別の大手芸能事務所に所属しており、家庭でも完全別財布だという。
「お互いが、いくら稼いでいるのかはわからないと本人たちも話しているそうですが、Nの出演料やCM、YouTubeなどの収益を合わせれば、年収は約2億円超になるのでは」(前出・芸能事務所関係者)
また、結婚が取り沙汰されている女優Aにも動きがあるようだ。
「結婚への事務所の反対が強く、Aは独立もちらつかせているといいます。他にもフリーになった俳優たちが合流し、新事務所を立ち上げるという情報も」(スポーツ紙記者)
本格的な芸能界再編の幕開けになりそうだ。