2月2日のWIN④シルクロードSは、臨戦過程を素直に評価したい一戦。前走との間隔が中3週以内の馬は19年以降〈0 0 1 38〉、前走の着順が6着以下だった馬は19年以降〈0 1 2 51〉と、それぞれ勝ちきれていません。前走との間隔に余裕がない馬や、大敗直後の馬は過信禁物とみるべきでしょう。
なお、4歳馬は19年以降〈5 1 3 13〉と比較的堅実。一方、5歳以上だったにもかかわらず3着以内となった9頭のうち8頭は、前年以降にJRAのGⅠかGⅡで「11着以内、かつ4角通過順が4番手以下」となった経験のある馬でした。
高齢馬のうち、格の高いレースを積極的に使ってこなかった馬や、先行力の高さを生かしたいタイプは割り引きが必要です。
今年のメンバー構成なら実績上位のビッグシーザー、4歳のピューロマジック、ペアポルックスあたりを重視するべきだと思います。
WIN⑤の根岸Sは、近年に限ると前走好走馬が優勢。前走が国内で2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.2秒以上だった馬は、22年以降〈0 0 0 31〉と上位に食い込めていません。
また、出走数が22戦以上の馬は22年以降〈0 0 0 28〉、前走の距離が1200メートル以下だった馬は22年以降〈0 1 0 10〉、前走の距離が1600メートル超だった馬は22年以降〈0 0 0 9〉。キャリアの浅い馬、そして1400メートルや1マイルのレースをステップに臨む馬が中心と言えるでしょう。
これらの条件をキレイにクリアしているのは、アームズレイン、サルヴァトーレ、フリームファクシ、ロードフォンスあたりです。楽しみなのはアームズレインとロードフォンス。いずれも前走が好内容でしたし、コース適性の高さも証明しています。
伊吹雅也(いぶき・まさや)「JRAホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊「ウルトラ回収率2025-2026(競馬王馬券攻略本シリーズ)」(ガイドワークス)が好評発売中。