日本人が好む海外旅行先の中で、タイのナイトライフは世界中の観光客を魅了する人気スポットだ。特にバンコク、パタヤ、プーケットといった都市では、ゴーゴーバーやバービアなどが深夜までにぎわいを見せている。
しかし近年、このナイトライフの現場で迷惑行為を繰り返すYouTuberの存在が、問題視されるようになっている。バンコクのナイトスポットで話を聞くと…。
「一部のYouTuberが視聴回数を稼ぐために、過激な行動に走ることがあります。例えばバービアで女性スタッフの顔を無断で撮影したり、不適切な言動を繰り返したりするケースです。さらに無断でカメラを回し、他の客を映してしまうことも問題になっています」
あるバービアのスタッフが訴える。
「撮影するのであれば、スタッフや他の客にボカシを入れるべきです。特にライブ配信は控えてほしい」
現地の観光業界ではこうした迷惑YouTuber対策として、店内での撮影ルールを厳格化する動きが広がっている。タイ政府も公共の場での迷惑行為に対する取り締まりを強化する方針を打ち出した。
YouTube側には問題のある動画への規制が行われ、過激な動画が削除されるケースが出始めている。今後、さらに厳しい対応が取られる可能性は高い。
タイのナイトライフは多くの観光客にとって魅力的な存在だが、その文化やルールを尊重せず、自己中心的な行動を取るYouTuberの影響は、現地の人々や観光業界に深刻な課題を突きつけている。今後は適切なルール作りと観光客の意識向上が求められるだろう。