いくら国民的アニメといえど、かつてこれほどまで視聴者の目が注がれたことがあっただろうか。毎週日曜日、午後6時30分から放送されている「サザエさん」である。
1969年から長きにわたって放送されてきたが、最近は中居正広氏の女性トラブルに端を発するフジテレビ批判のアオリを受け、スポンサー離れが加速。前回1月26日の放送では、乳幼児用品店「西松屋」が残るのみとなっていた。
ところが同社は1月28日に「当面の間、フジテレビへのCM出稿を見合わせる等の対応をいたしますので、お知らせします」と発表。最後のスポンサーを失ったことで、2月2日の放送はついにCMゼロとなり、冒頭ではスポンサーテロップの代わりに愛猫のタマが家の前を歩く映像が流された。
前番組の「Live News イット!」では、ACや番宣以外に流すCMがないからか、前週の番組最後に流された「サザエさん」の予告と「じゃんけん」が突然現れて、視聴者を困惑させている。
何から何まで異例続きの「サザエさん」だが、さらに視聴者を驚かせたのは、この日放送された3本の「タイトル」。「投手で四番の中島くん」「終わらない豆まき」「長居は禁物」だ。
これには「何かを伝えようとしているのか…」「ライブ感あるな」「意味深すぎるタイトル」などと、なにやらフジテレビ問題と深夜に及ぶロング会見、中居氏などに関連付けて邪推する人が相次いだ。
中居氏の女性トラブルは、被害女性のプライバシー問題が関連していることから、実際に何があったかは明かされていない。一方でSNSを中心に様々な憶測やウワサが流れており、それらがフジテレビ上層部への批判に繋がっている。
なにやらミステリードラマの伏線を思わせるが、「サザエさん」のタイトルですら、憶測の材料にされてしまったようだ。
(ケン高田)