社会

倉田真由美が怒りの猛反論!亡き夫を誹謗中傷した「自称医者グループ」はまたお騒がせ「千葉大学医学部」

 漫画家の倉田真由美氏が2月10日までにXを更新し、倉田氏と亡き夫を誹謗中傷する投稿に、法的措置をとることを示唆した。倉田氏の夫は昨年2月に56歳の若さで、膵臓ガンにより亡くなった、映画「アメリ」配給や「日本以外全部沈没」「いかレスラー」を手がけた映画プロデューサーの叶井俊太郎氏だ。

 永眠した末期ガン患者に卑劣な誹謗中傷を繰り返していたのは、自称「28歳で千葉大学医学部に入学した医師兼翻訳家」ら、ネットスラングで「医者クラスター」と呼ばれる自称医者グループ。問題の投稿はすでに消されたが、2月10日付で倉田氏と叶井氏に対し、

〈反ワクチンで反医療 緩和医療なしだは阿鼻叫喚の痛み・苦痛になるはずだけど、それを拒否とはある意味筋が通っているなと思ったらちゃっかり現代医療の恩恵=オピオイド (モルヒネ)による緩和は受けてたの?〉

 などの批判を超えた誹謗中傷を繰り返す。その正当な理由として挙げたのは、

〈在宅であっても緩和のための麻薬もワクチンも私たち医療従事者が年月をかけて築いて来たもので、倉田さんはそれを否定なさっていると思っていましたので〉

 叶井氏は2022年に黄疸を発症、膵臓ガンが判明した時点でステージⅢ、余命1年と告知された。抗ガン剤治療後、ガン摘出手術を受けても生存率は10%以下と告げられており、一般的にもステージⅢの膵臓ガンの5年生存率は6%、10年生存率は3%だ。叶井氏は抗ガン剤治療を選択せず、住み慣れた自宅で最期まで自分らしく生きる緩和ケアを選択した。倉田氏は、

〈癌になった時、痛みを引き受けるのも、死の可能性を含むその先の人生を引き受けるのも本人。身内の私でも、夫の選択を支持するだけ、口は出せなかった〉

 そう振り返り、夫妻を「反医療」と呼ぶ自称医者グループに対し、Xで次のように怒りをあらわにした。

〈このポスト、及びこのポストに関わるすべてのポストに警告します。夫は緩和ケア病棟には入りませんでしたが、自宅で緩和ケアはしています〉

〈「痛みに苦しみながら最期を迎えた」など勘違いも甚だしいものに関しては法的措置も考えます。本当に許せない。夫の選択を汚された思いです〉

 千葉大学医学部附属病院では1月、同病院に勤務するとおぼしき看護師が、X上で同僚医師への誹謗中傷、患者に恣意的に痛み止めを飲ませない加害行為や医療ミスを自白する書き込みが発覚したばかり。病院は2月10日に公式サイトで「外部有識者を含む調査委員会を設置した」と発表した。

 倉田氏ら末期ガン患者とその家族を誹謗中傷していた「自称医者グループ」が千葉大学医学部関係者であっても、それを装った偽アカウントであっても、千葉大学の信用を失墜させ、死を目前に在宅緩和ケアを希望する全ての患者と家族を傷つけたことに変わりはない。千葉大学には事実関係と今後の対応について取材を申し込んでおり、返答があり次第、続報する予定である。

(那須優子/医療ジャーナリスト)

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