サッカー日本代表のメンバーの多くが欧州でプレーし、今や約80人もが海外のチームに所属している。しかし、全ての選手が成功を収めているわけではない。では、成功するにはどうしたらいいのか。元日本代表で、スペインリーグでプレーしたことがある城彰二氏が、自身のYouTubeチャンネルで明らかにした。
「あくまで私の主観で言わせてもらう」
と切り出した城氏が指摘したのは、
「まず気質。性格がリーグと合っているかどうか」
意外な答えを出したのである。欧州のリーグは国によって大きな違いがあり、さらに生活環境にも差があるので、チームのホームタウンに馴染めるかどうかがカギを握るという。
城氏が所属していたスペインのバリャドリードは小さな街で、日本食レストランはなく日本の食材を売るお店がなかったため、米を取り寄せていた。これが大きなストレスになったという。
もうひとつ、大事な要素は言語だ。城氏は何の準備もせず「地球の歩き方」とスペイン語の辞書を持って海を渡ったが、それではダメで、
「よく『言葉なんていらないよ、ボールひとつあれば』って言うけど、そうじゃない。言葉はすごく大事。欧州は母国語を大切にするので、その言葉で話せとよく言われた。海外に行きたいのであれば、その国のことと言葉を勉強する必要がある。語学はマストだと思う」
欧州で成功するには、プレーそのものよりも気質と言語が大事。それを実感し、なるほどと頷いている選手は多いかもしれない。
(鈴木誠)