アメリカではシンガーソングライターで女優のジェシカ・シンプソンが、シャンプーを使うのは月に1~2度だと公表し、シャンプーをしない「ノー・プー」が流行の兆しを見せているという。また、日本でもタモリや福山雅治がシャンプーを使わずにぬるま湯のみで頭を洗う「湯シャン」を実践していることを明かし、話題になったものだった。その理由は脱毛防止、育毛にあるという。
実践者の1人はこう言う。
「湯シャンを始めたが、シャンプーに慣れた頭皮が3日もするとベトベトになったが、それでも続けたら10日目で油ぎった頭皮がサラサラの頭皮に生まれ変わり、抜け毛が格段に減った」
このような声を裏付けるように「クリニック宇津木流」の宇津木龍一院長は、自著「シャンプーをやめると、髪が増える抜け毛、薄毛、パサつきは“洗いすぎ”が原因だった!」(角川書店)の中で、自身の「ノー・プー」生活を踏まえてこう述べている。
「シャンプーもリンスもやめて水だけで洗髪を続けて7年、髪が太くなり本数も増えた」
そして、その理由をこう続けている。
「湯シャンの目的はシャンプーで落としすぎていたであろう皮脂を残し、頭皮や髪が本来持つバリア機能を取り戻すこと。続けると頭皮や髪に必要な皮脂や保湿成分が洗い流されずに残り、頭皮が活性化。そして丈夫な太い髪の毛が生えやすくなる」
ただし、湯シャンを実践する際は皮脂を落とし過ぎないよう、温度(体温程度)を低めに設定すること。そして気長に無理せず続けることが大切なようだ。