「選手、関係者への啓発の継続と、シーズンを通じて啓発を行っていただきたい」
この「発令」は、日本野球機構(NPB)とプロ野球12球団による実行委員会が開かれたことで、榊原定征コミッショナーが言及したものだ。テーマは8球団15人の利用が判明した「違法オンラインカジノ問題」である。
近日中にも12球団代表者会議を開催し、オンラインカジノ利用者に出場停止などの処分を科さないよう要請した日本プロ野球選手会との事務折衝に臨む方針だという。
「結局、オリックスの山岡泰輔だけが実名公表されるという、あまりにも不公平な調査結果。各球団はその話題で持ち切りですが、いろいろ話を聞いていると、オンラインカジノをやっても申告しなかった選手だらけ、としか思えません」(スポーツ紙記者)
「週刊文春」によれば、巨人の若手有望株Aは、NPBの要請が出た直後から急にそわそわし始めた。数年前からオンラインカジノに興じており、ざっと計算しても1000万円近くは費やしており、先輩選手に相談したのだと。
そのAの口からは、他球団のバリバリのレギュラーで、東京五輪代表に選ばれたベテランBの名前が「常習犯」として出たというのだが…。
「記事の中にはいろいろヒントが散りばめられているので、ネット上ではすでに特定済み。多くの野球系や時事ネタニュース系のYouTuberたちが、それを拡散しています。シーズンが始まったら、この2人は観客から『クロ』としか見られないので、かなり窮屈な思いでのプレーを強いられるでしょう」(前出・スポーツ紙記者)
この他にも判明していけば、続々と「必要以上に注目される」選手が出てくることになろう。
(高木光一)