FCバルセロナやレアル・マドリードなど、世界トップクラスのチームと対戦する時は、そこまでやる必要があるのか。スペインのマジョルカでプレーした大久保嘉人氏が、那須大亮のYouTubeチャンネルで、強豪チームと試合をする時の秘策を明らかにした。
大久保氏はまず、バルセロナやレアル・マドリードの印象について、
「テレビで見るより、スピード感はなかった。ただ、ボールを走らせる感じでやってた」
大久保氏のマジョルカは、1部リーグ残留を争う弱小チーム。そのため、
「初対決はホームだったんだけど、ホームの時ってバルセロナが相手だったら、勝ちにいかない。勝ち点1でいいの。引き分けがもう勝ったみたいな感じだから」
最初から勝ちは狙っていなかったそうで、
「とにかく守る。あとは芝生。芝生をめちゃくちゃ長くする。水は撒かない。こっちもきついよ。きついけど、その1週間はそのスタジアムで練習する。だからFCバルセロナの選手たちは苦戦していた」
それでやっと1-2や1-3のスコアに持ち込めるのだという。バルセロナと戦うためには、環境から作るのだ。
アウェーの試合は、相手が強豪ではなくても引き分け狙いで、
「あまり勝ちにいかない。引き分けでもオッケー、みたいな。試合は面白くないけど、残留がかかっていたので、やるしかなかった。弱かったけどみんな各国の代表選手だから、きっちりやっていた」
強豪チームの選手で最も印象に残っているのは、ブラジルのロナウジーニョだ。
「すごかったね。見てても楽しいし、でかいんだよね。ごついしさ。で、上手い。足も速い。遊んでるし、サッカーがすごく楽しいんだろうな。試合中は見ていた。でも股抜きしたいなと思って一回、股抜いたのよ。そしたらハーフタイムの時にしゃべりかけてくれた。優しい感じだった」
強豪チームとの試合は、辛くも楽しいものだったようである。
(鈴木誠)