4月13日に開幕する「大阪・関西万博」の象徴である、大屋根「リング」を支える護岸がえぐられていることが判明した。問題の箇所は2月17に海水の注入を始めたばかり。
ところが海水注入から2日後には波による侵食により、土を盛っただけの護岸が崩れ始め、1カ月も経たずにリング外側約480メートル、内側約120メートルまで崩落が広がった。「リング」の支柱は地下60メートルまで打たれた杭で固定されているというが、これでは突貫工事のそしりは免れない。
さらに万博の顔として、アンバサダーを務めるダウンタウンは、昨年の松本人志の活動休止に続き、浜田雅功も体調不良による一時休養が吉本興業から発表された。浜田の健康状態は心配されるが、大阪万博から距離を置くのは大正解だろう。
2024年3月31日付の本サイトでは、万博の協賛会社に不祥事が相次いでいることに触れた。ダイハツデータ不正、パソナの新型コロナ不正請求、宝塚歌劇団のパワハラ自殺、大阪大学では手術ミスが相次ぎ、同大学製薬ベンチャー「アンジェス」は国からの助成金約81億円を散財後に開発中止した。
その後も小林製薬の「紅麹サプリ」をめぐる健康被害、大阪ガスも米法人幹部が大阪のホテルに滞在中、麻薬MDMAなどを所持した容疑で大阪府警に逮捕されている。三菱UFJ銀行は元女性行員が顧客の貸金庫から現金等を盗んだとして、3月10日に警視庁が3回目の逮捕。現金窃盗の余罪が続々、発覚している。
大阪万博の呪いは、これだけでは済まない。会場の夢洲は1970年代から廃棄物を埋め立てた土地ゆえ、今も廃棄物からメタンガスが出ている。昨年3月にはトイレ棟の建設現場で溶接作業中に出た火花が、地下空間にたまっていたガスに引火、爆発事故が起きた。
トイレ棟周辺のほかにも、シャトルバスが発着する第1ターミナルと西ゲート周辺もメタンガス濃度が高く、開催中は火気厳禁となる。開催中は火気厳禁と排気を徹底するというが、もし外国人観光客が持ち込むスマートフォンの粗末なバッテリーから発火したら…。この2カ所のほかにも会場の4カ所で、低濃度のメタンガスが発生しているという。
さらに恐ろしいのが、日本国際博覧会協会(万博協会)がチケット購入者に求めた「個人情報流用の同意」規約だ。電子チケット購入やパビリオン予約時に「万博ID」を登録する必要があるが、万博協会の個人情報保護に関する方針によると、氏名や生年月日のほか、顔画像や音声、指紋といった生体情報、LINEやXなどのアカウントとパスワードに関する情報、家族構成の入力を求められる。その内容を国や協賛企業、外国政府に提供する場合があると、明記されているのだ。外国政府に個人情報が流用されることに同意しなければ、チケット購入や予約に必要な万博IDは発行されない。
この惨状に、タレントの千原せいじは自身のYouTube動画で「万博に行くつもりはない」と断言し、一刀両断。
「ダダすべりやろ。誰も行かへんやろ。だっていろんな国が『もうええわ』ってブース断ってるんやからさ。ジジイババアは『日本はまだ豊か』って思ってるけど。超クソ貧乏なのにな」
事務所の先輩たる松本、浜田がアンバサダーから事実上降板し、せいじの舌鋒はさらにキレを増しそうだ。
(那須優子)