3月22日の中山メイン、フラワーCは先行馬が信頼できない一戦。前走の四角通過順が5番手以内、かつ前走の出走頭数が8頭以上だった馬は21年以降〈0 1 0 27〉でした。
さらに、父がミスタープロスペクター系以外の種牡馬、かつ右回りのJRA重賞において14着以内となった経験がない馬も21年以降〈1 1 0 30〉で、3着内率が6.3%止まり。ミスタープロスペクター系種牡馬の産駒と、今回と同じ右回りの重賞を経験している馬に注目するべきでしょう。
今年のメンバー構成なら、牡馬相手のレースを積極的に使ってきたレーヴドロペラが楽しみです。
3月23日のWIN④阪神大賞典は、長期にわたって好走馬の傾向が変わっていないレース。前走4着以下、かつ前年以降に3000メートル未満のJRAGⅠで11着以内となった経験がない馬は、14年以降〈0 0 3 58〉と苦戦しています。
積極的に狙ってみたいのはマコトヴェリーキー。前走が中央場所の重賞だった点を含め、大きな不安要素が見当たりません。
3月30日のWIN⑤高松宮記念は、香港スプリントからの直行組と、差し馬に注目した方がよさそう。前走がJRAのコースで上がり3ハロンタイム順位が3位以下、かつ4〜18番の馬は、20年以降〈1 0 1 49〉と安定感を欠いていました。
また、前走の着順が2着以下で1位入線馬とのタイム差が0.3秒以上、かつ前年7月以降にJRAGⅠで2着以内となった経験がない馬は、20年以降〈0 0 1 44〉。基本的には前走好走馬が強いレースと言えるでしょう。
中心視したいのはサトノレーヴ。前走の香港スプリントは、相手関係を考えると高く評価できる内容でしたし、休養明けである点やコース替わりはまったく問題ないはずです。
伊吹雅也(いぶき・まさや)「JRAホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊「ウルトラ回収率2025-2026(競馬王馬券攻略本シリーズ)」(ガイドワークス)が好評発売中。