気象庁の関東地方の積雪予報が、大幅に外れた。山沿いで積雪のおそれという前夜までの予報が一転、3月19日の関東地方は都心も朝から雷、霰混じりの吹雪となった。
関東地方ではこの日が「卒園式」「卒業式」のピーク。翌日が祝日のため幼稚園、保育園は卒園式とお別れ会、中学・高校も卒業式と謝恩会を組む自治体が多かった。前日から正確な積雪予報が出ていれば、参列者は雪の備えができ、幼稚園や保育園、中学・高校も対応もできただろうが、最後の登園、通学を吹雪が直撃した。
その一方、3月3日から5日にかけて大雪のおそれがあると、3月4日夕に国道や首都高、東名や新東名、東北道を「予防的通行止め」にした際にも予報が大ハズレし、高速道路の大渋滞と大混乱を引き起こした。
なぜ天気予報がここまでお粗末なのかといえば、気象庁がジリ貧だから。来年度予算は、前年度の補正予算と合わせ、わずか1000億円。津波予測から河川氾濫を防ぐ線状降水帯、台風予測まで国民の命と財産、経済を守る事業だというのに、内閣府の「男女共同参画支援」事業予算3000億円の3分の1、外務省のODA予算4400億円の4分の1だ。
石破茂総理のバラマキは、新人議員への商品券10万円にとどまらない。日本の子供がコメ不足でお腹を空かせている最中、石破総理は2月、インドネシアの給食無償化支援を表明。この無償化事業には、日本円にして4兆円の予算がかかるそうだが、石破内閣はユニセフを通じ、5億600万円の無償資金協力を約束した。
3月に入っても、モーリシャスの海上警備に10億円、タンザニアの母子保健事業に15億円、リベリアの生活インフラ整備に27億円、ユニセフを通じてシリアの母子保健事業に8億円、ガーナの生活インフラ整備に20億円、ハイチの休職支援に2億円…と、省庁が開いている平日は次々と、海外へのバラマキを閣議決定している。ODAバラマキ予算が突出して増えたのは、石破総理に続いて若手議員から「商品券バラマキ」を暴露された岸田文雄政権時代からだ。
それでも懲りずに高校無償化を口実に「財源を検討」と増税を匂わせた石破政権の悪夢は、いったいいつまで続くのか。
(那須優子)