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森保ジャパンW杯に待望論「遠藤航の後継者」が抱える「名誉回復」問題

 史上最速で2026年北中米W杯の出場権を獲得した、サッカー日本代表。ここまでアジア最終予選を6勝1分と、圧倒的な強さで危なげなく勝ち進んだわけだが、「待望論」が噴出している選手がいる。

 それはドイツ・ブンデスリーガのマインツに所属する佐野海舟。ポジションはいわゆるボランチで、中盤でのボール奪取と攻守のつなぎを得意とする。今年2月に32歳になった日本代表キャプテン・遠藤航の後継者と目される25歳の若手だ。チームはリーグ3位と好調で、佐野はほぼ全試合にスタメンとして名を連ね、中心選手として活躍している。サッカー協会関係者によれば、

「現在、遠藤とコンビを組む守田英正は直近まで左ふくらはぎの故障を抱えており、無理は禁物。仮に遠藤が負傷したら、同タイプの佐野は絶対に必要です。が、マインツ移籍直前の2024年7月に、友人2人とともに、30代女性と同意のないまま肉体関係を結んだ『不同意性交』の容疑で警視庁に逮捕されました。不起訴となったものの、以後は代表に招集されていません」

「不同意性交」トラブルといえば、同じく日本代表の伊東純也が記憶に新しいが、伊東は書類送検後に嫌疑不十分として不起訴となった。だが佐野は実際に逮捕され、その後に不起訴処分で釈放されている。「これには大きな違いがある」として、前出・サッカー協会関係者が語る。

「佐野の場合は被害者の主張に客観的な証拠がなかったのか、それとも性交の事実があったが示談して不起訴に至ったのかがわかりません。これは復帰の大きなハードルになるでしょう」

 とはいえ、伊東も最終予選中に代表復帰がかなったように、ほとぼりが冷めれば佐野も再び招集されるのではないのか…。

「残念ながら、それは見通しが甘いと言わざるをえません。森保一監督は今年2月に約3週間の欧州視察を行い、佐野とも面会していますが、結局のところ、キリンやアディダスなどの日本代表スポンサーの意向は、選手選出において絶対に無視できない。伊東は自身の正当性を訴えて逆に告発女性を訴えるなど、毅然とした態度を崩さなかった。ですが、佐野にはそうした態度が見られません」(サッカー担当記者)

 逮捕の真相はともかく、名誉回復のために動いていないことが問題視されているというのだ。W杯開幕は来年6月、もう1年半もない。はたして佐野は間に合うのだろうか。

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