いまだメジャー初勝利を手にしてはないものの、徐々に復調し、4月27日のパイレーツ戦では最速157キロをマークするなど、ドジャース・佐々木朗希が調子を上げている。球種に固執せず多彩な速球を投げ分けるなど、投球スタイルを変えたことが好投に繋がったようである。
だが佐々木の復調の理由は、投球スタイルの修整によるものだけではなかった。ロサンゼルスのメディア「ドジャース・ネーション」は4月29日、公式Xで佐々木復活のカギに「トイレ」を挙げている。
〈佐々木朗希はドジャースに温水便座とビデ付きトイレの設置を説得することができた。朗希はフィールド内外で限界に挑戦しています!〉
アメリカでは一部の高級住宅やホテルなどを除き、一般家庭や施設にウォッシュレット付きトイレが装備されていることはめったにない。佐々木はドジャースとの入団交渉時に「日本式の高機能トイレがあると嬉しい」との要望を出しており、ドジャースは今年、1億ドルをかけてクラブハウスの大規模な改装を行なった。その一環として、日本式の高機能トイレを設置したのだ。
このトイレには温水洗浄はもちろんのこと、暖房便座、リモンコン操作、自動開閉蓋などの機能が備わっている、アメリカではめったにお目にかかれない高機能なもの。トイレは毎日使用するだけに、各所で佐々木がストレスを感じていた可能性は高い。
慣れないアメリカ生活で、ホッとひと息つける空間に日本式のウォシュレットが設置され、佐々木はずいぶんリラックスできるようになったのではないか。
日本式トイレの力で、これから尻上がりによくなっていくことだろう。
(ケン高田)