いまやスマホを購入する時の選択肢として、外せないアイテムとなりつつある「格安スマホ」。月額料金が安く済むのはもちろん、最近は契約できる店舗が増えるなど、サービス面での競争も激しくなっているようだ。
格安スマホの標準的な契約パターンは、端末の購入代金を24回の分割払いにする2年縛りだ。この場合、毎月の料金は3000円程度で、2年経って端末代金を払い終われば、そこからはさらに料金が安くなる。ネットを見るなどのデータ通信だけなら、月額1000円程度で済む業者も多い。
ここで注意したいのは、契約途中での解約だ。とくに端末を分割購入している場合には、端末代金の残額を一括請求されることもあるので確認が必要だろう。それ以外にも、途中解約に違約金が発生するケースもあるので、事前の下調べは入念にしておきたい。
ちなみに業者によっては、契約時に端末本体を一括払いで購入する方式のところもある。たとえばブックオフコーポレーションの「スマOFF」では、端末代金を1万円と安く抑えているのが特長。最初に端末を購入するので、翌月からは月額料金の980円だけでスマホが使えるという仕組みなわけだ。
しかもスマOFFでは、その1万円をタダにできる方法も用意。手持ちの携帯電話をブックオフで買取ってもらうことにより、査定価格に関係なく新品のスマホがゲットできるのである。買取りはスマホでもガラケーでもよく、全国218店舗で対応しているので、多くの人がこのサービスの恩恵を受けられそうだ。
なお、格安スマホには2種類あるのをご存じだろうか。電話が掛けられる「音声通話」タイプと、ネット接続に特化した「データ通信」タイプだ。値段で選ぶなら、データ通信タイプのほうが安い。友人との連絡がLINEやメールだけで済む人なら、データ通信タイプのほうがオトクなことは間違いないだろう。
とはいえ、たまにはどうしても電話を掛けなければならなかったり、自分の電話番号にかけてもらうこともあるだろう。そんな場合でも、音声通話タイプに乗り換る必要はない。いわゆる「IP電話」を利用すれば、データ通信タイプでも電話が使えるのである。通話料も30秒8円程度と、普通の通話料金より安かったりするのである。
ただ、IP電話を利用するには専用のアプリが必要となる。しかもアプリの種類は多く、スマホ代と通話料金が別々に請求されたりするのも面倒くさい。そんな面倒を解決するために、スマOFFのスマホ端末には最初からIP電話アプリがインストール済み。050で始まる電話番号が付与されているので、感覚的には普通のスマホとまったく同じように電話もネットもできるというわけだ。
もし今後、知り合いが「電話番号が050になったんだ」と言って来たら、格安スマホに乗り換えた可能性が高いと思って間違いないだろう。進化を続ける格安スマホ。そのうちあなたの電話帳が、050の電話番号だらけになる日も近いかもしれない。