4月13日、映画「寄生獣 完結編」(25日公開)の完成披露試写会が都内で行われ、主演の染谷将太、阿部サダヲ、橋本愛らが出席。橋本は初のワイヤーアクションに挑戦した件に触れ、「楽しかったです」と語った。
「11メートル上空から後ろ向きに落ちたのですが、山崎貴監督は『心配していたのに、キャッキャ言いながらやっていた』と驚いたそうです。橋本さんは現場ではイジられ役で、染谷くんやスタッフにすぐネタにされてましたね。また、山崎監督が『こんな女優は他にいない』と言うほど感性が独特で、『あまちゃん』の脚本家、宮藤官九郎さんのことを『すごく変なところが好きです』と語っていますし、母が応募したオーディションでグランプリを獲得した際は、『何で自分が選ばれたのかわからない』と、本気で詐欺だと思ったそうです」(映画関係者)
そんな橋本が本気で女優を続けることを決意したのは、石井隆監督の映画「人が人を愛することのどうしようもなさ」(2007年公開)のDVDを観たのがきっかけだという。ベテランの芸能記者が語る。
「作品を観て涙が止まらなくなり、それから漁るように昔の日本映画を鑑賞。『日本にはこんなに素晴らしい作品がたくさんあるんだ。映画史を汚さないよう、良い映画を残したい』と思ったそうです。特に昔のピンク映画が大好きで、物語や役者だけでなく、監督、照明、撮影など、全ての要素に惚れ込んでしまったと言っています。好きな女優は日活で活躍した芹明香さん。芹さんはスリムな肢体と退廃的な雰囲気を持ち、独特な色気を持つ女優でした。顔は似ていませんが、橋本さんはどこか芹さんに通じるものを感じますね」
「いつか石井監督の作品に出演したい」と言っている橋本。石井作品は「花と蛇」など過激シーンが多いが、良い作品を作るためなら全く問題ないそうだ。