昨年の「ホットロード」のヒットで、あまちゃん出身女優で「さすが」と言わせたのが能年玲奈だが、昨年末の期待作「海月姫」の大コケ、さらに独立騒動、少年誌での着ぐるみグラビアなど迷走が続く始末で、一気に人気が急降下した感は否めない。
同じく橋本愛は脇役でそれなりの評価は受けているが、出演作の「寄生獣・完結編」がGW決戦で、あまちゃん組の有村架純主演の「ビリギャル」に惨敗したのは痛かったという。
「『ビリギャル』は予想の2倍を超える大ヒット。土日に比べて普段なら大幅に落ち込むはずの平日興行でも、ディズニーの『シンデレラ』より落ち幅が低い。これは幅広い層に支持されている証拠です。ここまで知名度が上がれば、今後は『有村架純』の名前だけでお客さんを呼べる地位を築いたといえます。海外でいえば、ジェニファー・ローレンス級になったといえるのでは」(映画ライター)
なんと、「次世代のメリル・ストリープ」と呼ばれ、22歳にしてオスカーを手にしたハリウッドきっての若手名女優の存在に、有村架純が肩を並べたというのだ。週刊誌・映画担当編集もその評価に賛同してこう続ける。
「2人の共通点は、演じることのできる役柄の年齢幅がとても広いと思われる点でしょう。ちなみに現在24歳のジェニファーはハタチ前の少女役も、子連れの三十路ミセスもお手の物で演じます。有村も22歳で『ビリギャル』の女子高生役ですが、あの演技力やルックスなら、アラサーのOL役だって難なくこなせるはず」
確かにどちらもぽっちゃり顔で、年齢不詳のルックスではある。
「アイドル顔だらけの芸能界において、この特性は有利です。かつては蒼井優が年齢不詳女優の代表でしたが、有村のほうが美貌という点でも断然上。しかも、いろんな監督も撮りたがっているという点でも、やはりジェニファー級です。どんな役柄の脚本を書いても『彼女ならできるし、ヒットさせてくれる』と思わせるムードがあるんでしょうね」(前出・映画ライター)
能年を例にあげるまでもなく、主演女優の名前だけでは映画はヒットが続かない定説があるが、ハリウッドでも『ハンガー・ゲーム』シリーズなどに主演するジェニファー・ローレンスだけは別格扱いだ。
「『ストロボ・エッジ』『ビリギャル』ときたら、もはや有村架純もフロックではない。映画でなかなかヒットが出ない綾瀬はるか、長澤まさみあたりが束になってもかなわないでしょう。21世紀の吉永小百合になれる可能性だってありますよ(笑)」(前出・映画担当編集)
ただし、幅広い層に人気を獲得した有村だけに不安要素もある。
「低レベルな民放ドラマで消費されてほしくないですね。オファーはひっきりなしでしょうが、女優不作の邦画界に君臨するために、ここはぜひとも映画一本で女優道を突き進んでいってもらいたいです」(前出・映画ライター)
1年で女優偏差値トップに躍り出た22歳にこの声は届くのだろうか!?