初めてリーグ首位で交流戦開幕を迎えるのは、中畑清監督(61)率いるDeNAだ。昨年こそ勝ち越しているものの、毎年の鬼門となっている交流戦でその勢いは止まるのか。
「昨年も広島が失速したように、交流戦を機に快進撃がストップするケースはよくあります。そもそもDeNAの場合は、開幕前から一部パ・リーグの監督から低評価だったんです。それも現在活躍している選手たちへの評価ではなく、中畑監督の手腕をいぶかしがる声が出ていた。あくまでメディア関係者との雑談の中でのことですが、例えば日本ハム・栗山英樹監督(54)は淡々と、明るくも根性論に見えがちな中畑監督の采配面について皮肉っていたようです」(プロ野球中継関係者)
そして、さしたる因縁はないと思われる、ロッテ・伊東勤監督(52)にいたっては別の場で、なぜかより辛辣な言葉で中畑監督を揶揄していたというのだ。
「もちろん冗談なのでしょうが、中畑采配について『バカ畑野球』とコキ下ろしたというんです。雑談だっただけに耳慣れた言葉を使ってしまったんでしょうね。ところが、伊東監督の思惑とは裏腹に、その嘲笑が中畑監督の耳に入ってしまったんですよ。すると『本当に言ってたの?』と確認したうえで、怒りをあらわにして『交流戦、楽しみにしてろ』と闘志を燃やしていました」(球界関係者)
巨人の現役時代、当時は絶不調を迎えると平気で「バカ畑」と書きたてられた。中畑監督はこの言葉をいたく嫌い、それを知る周囲も“NGワード”として封印してきたという。それだけに、封印を解かれた憎悪のマグマはグラウンドで遺恨を爆発させそうだ。