6月15日放送の「あさイチ」(NHK)で、「他人とつながらない生き方の達人」として蛭子能収がVTR出演。主婦からのお悩みに「人付き合いは淡々と、深入りせず、見放しもせず」と語り、司会のV6・井ノ原快彦やゲストの金子貴俊を唸らせた。
今年3月発売の著書「芸能界 蛭子目線」(竹書房)では、好きなテレビ局はどこかとの質問に、「NHKは別格ですよ、王様です。予算も視聴率も神経質にならなくて済むからか余裕があるし、しがらみとか嫌なこともあまりないかな。だから俺はNHKの仕事は好きですよ」と回答しているだけに、「あさイチ」ではいつもの“クズ蛭子”ではなく、マジメさを出したようだ。
「現在、彼が再ブレイクしているのは、間違いなく『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』(テレビ東京)のおかげ。それでも好きなテレビ局として『NHK』と答えてしまう自由さが蛭子さんらしいですね(笑)」(テレビ関係者)
蛭子と近い業界関係者も、蛭子の流儀についてこう感嘆する。
「彼の著書『ひとりぼっちを笑うな』(角川新書)の一説に『僕自身が自由であるためには、他人の自由も尊重しないといけないという信念であり、それが鉄則なんです』とあるように、彼は礼儀をわきまえたうえで自由に生きている。これこそストレスフリーの生き方なんです。現代人は彼の生き方を少し見習ったほうがいいかもしれません」
クズ呼ばわりされても笑顔で受けとめられる強さは、確かに見習いたい。
(石井直秀)