今月24日、TBSが木曜夜9時のドラマ枠を廃止し、10月からバラエティ枠に変更することが一部報道によって明らかになった。数々の人気ドラマを放送してきた「木9」枠だが、近年は苦戦が続いていた。
「木曜9時台といえば『3年B組金八先生』や『渡る世間は鬼ばかり』などTBSの看板作品を多数生み出してきた伝統的な枠です。しかし、2013年には川口春奈主演『夫のカノジョ』が平均視聴率3.8%という歴史的低視聴率を叩き出し、近年も吹石一恵主演『ママとパパが生きる理由。』や田中麗奈主演『美しき罠~残花繚乱~』などが平均6%台と苦戦。さらに先日まで放送されていた大島優子主演『ヤメゴク』は5.2%まで数字を落とし、とどめを刺した形です」(テレビ誌記者)
大島優子が連続ドラマ初主演した「ヤメゴク」は、「ケイゾク」や「SPEC」などのヒット作品を手がけた演出家・堤幸彦を起用したものの、裏で放送されていたキムタクドラマに、視聴率でダブルスコアの敗北を喫した。
「現在、木9はテレビ朝日が1人勝ち状態です。4月期はキムタクの『アイムホーム』が視聴率的にも圧勝し、今後も米倉涼子が主演の人気シリーズ『ドクターX』の続編制作が噂されます。またキムタクも本格的にテレ朝のドラマへ参入していくと言われているため、勝ち目のないTBSがドラマ枠を廃止したのは賢明な判断でしょう」(前出・テレビ誌記者)
TBSは秋から深夜にドラマ枠を新設するというが、「木9」にトドメを刺した大島に出演オファーはあるのだろうか。
(森嶋時生)