エンタメ

有名人15人「臨終の瞬間」壮絶舞台ウラ(3)尾崎豊「遺書全文」報道を遺族が否定

 ロック界のカリスマ、尾崎豊(享年26)が不可解な死を遂げてから20年が経過した。昨年、月刊誌に公表された「遺書」は大きな反響を呼んだ。しかし、その真贋を巡っては、遺族は否定的なのだという。

 昨年の「文藝春秋」12月号に〈尾崎豊の「遺書」〉と題された記事が掲載された。
 スポーツ紙も追随し、大きな話題となったことは記憶に新しい。その記事で明かされたのは、2通の尾崎の手による遺書全文。うち1通には、尾崎の血判が押され「血染めの遺書」と紹介されている。
 遺書は、尾崎が作った歌詞さながらの詩的な文章でつづられている。死の定義についても〈生とは死を知り、生を葬ることである〉と書かれ、〈さよなら 私は夢見ます〉と締めくくられる。
 また、一粒種の長男には
〈君は間違いなく天使なのですよ〉と尾崎の愛情がほとばしっているのだ。
 その長男が成人するまで公開しないという約束のもとに遺書を預かっていたジャーナリストがこの記事を執筆している。尾崎が92年4月25日、傷だらけで民家の庭先で死んでいたことを自殺であったと結んでいる。そして、自殺の動機を尾崎自身が死を予期していたためだと記している。死後、尾崎の胃袋に吸収されずに覚醒剤が残っていたのは、尾崎の内臓がボロボロだった証左だというのだ。
 ところが、この記事に多くのファンは納得していない。尾崎の死を取材したジャーナリスト、永島雪夫氏はこう話す。
「この遺書の一部は、同じジャーナリストがかつて週刊誌上で公表したものであることは認めています。しかし、その際に遺書の発見者である尾崎の兄は、遺書の存在を否定しています。そのため、ファンは納得できないでいるのでしょう」
 そして、この遺書の存在を尾崎の親友たちは知っていたという。
「尾崎は埼玉から越境して、生まれ育った都内の中学へ通っていました。それほど別れがたかった中学時代の親友の一人は、尾崎が死んだ当日に麻雀をする約束をしていたそうです。そして、私が当時、その親友を取材した時に、尾崎本人から2度の自殺未遂を告白されたことがあると話していました。1度目は88年に実家近くの公園で遺書を書き、首を吊ろうとした。2度目は90年に手首をカミソリで切ったが死ねなかったというのです。あの『血染めの遺書』は、『その2度の自殺未遂の際に書かれたものではないか』とも話していたのです」(永島氏)
 今回、尾崎の遺族から遺書全文報道に関するコメントは一切、出ていない。
 現在、尾崎の父は埼玉県内の自宅で、今でも訪れる尾崎ファンを迎え入れている。そして、尾崎の兄は弁護士となっている。尾崎の夫人は、尾崎が作った事務所の社長となり、長男も取締役に名を連ねている。
 本誌の取材に対し、尾崎の兄の知人はこう話した。
「昨年、文藝春秋が発売された直後に、尾崎の兄に連絡をしたんです。すると、『そんな記事は読んでいないし、読む気もしない』と話していました。何かわだかまりがあるようでしたが、『もっと大きな反響があったら、きちんと読んで、対応するつもりだから‥‥』と言うから、特に話題にもしません」
 没後20年、遺族は静かに過ごしたいのだろう。そして、何より尾崎自身も安らかに眠っていたいことだろう。

カテゴリー: エンタメ   タグ:   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
【高校野球】全国制覇直後に解任された習志野高校監督の「口の悪さ」/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
3
エスコンフィールドに「駐車場確保が無理すぎる」新たな問題発覚!試合以外のイベントでも恨み節
4
「子供じゃないんだから」佐々木朗希が米マスコミに叩かれ始めた「温室育ち」のツケ
5
ミャンマー震源から1000キロのバンコクで「高層ビル倒壊」どのタワマンが崩れるかは運次第という「長周期地震動」