武豊や福永などのトップジョッキーが集結する小倉からは、年間最多騎乗数記録(1081回)保持者の幸騎手が1位となった。伊吹氏が解説する。
「好走率の高いトップジョッキーが総じて低回収率ですし、回収率の高い穴ジョッキーは好走率が低調。夏の小倉は各騎手の得意条件をピンポイントで狙うべきでしょう。幸騎手はダート戦で4歳以上の馬に騎乗した時、2位の太宰騎手もダート戦の先行馬(前走4コーナー5番手以内)に騎乗したら狙い目で、この条件を満たした時の複勝率は2人とも38%です」
さらに穴党にオススメなのが岩崎翼騎手だ。ポイントは「前走9着以内」。芝1200メートルに限れば勝率15%、複勝率40%(複勝回収率196%)。ダート戦は勝率こそ6%だが、複勝率は31%にアップする。一見、チャンスがなさそうな馬を持ってくる“小倉の穴男”として覚えておこう。
種牡馬ランキングでは、マンハッタンカフェ産駒が1位。僅差の2位にスペシャルウィーク産駒が続く。
「マンハッタンカフェ産駒では、牡馬(せん馬を含む)のほうがよく穴をあけています。昨年の北九州記念で3着したのも17番人気の牡馬カイシュウコロンボでしたからね。あと、スペシャルウィーク産駒は“距離短縮組”の成績は不振なので注意してください」(前出・伊吹氏)
8月9日の「小倉記念」は、マンハッタンカフェ産駒のゲシュタルトが出走を予定している。8歳となり、近走の成績も振るわないだけに人気薄なのは間違いないが、はたして‥‥。
ダートのトップは、シンボリクリスエス産駒だ。
「前走が5着以内であれば複勝率45%と好成績ですが、もっと高い数字を叩き出すのが1000メートル戦でのゴールドアリュール産駒。こちらは複勝率57%です」(前出・伊吹氏)
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