日本とスイスのハーフとして知られる春香クリスティーンが、公開告白した恋人と交際わずか5カ月で破局していたことを明らかにした。ハーフタレントには珍しい、汚れ役とも言えそうなエピソードだが、春香自身はこうやって話題になることをよしとしているようだ。
その春香は上智大学の現役学生で、語学にも堪能。スイス出身らしく政治にも興味があり、「永田町大好き!」という本も上梓するなどインテリハーフというポジションで活躍している。一方でドイツ語によるお笑い芸人の物真似が特技で、その際の鬼気迫る表情があまりにもブス顔のため、ハーフタレントには珍しい“自称ブス枠”としての顔も持っているのである。
そのブス枠ゆえか、22歳だった昨年は彼氏いない歴22年を自称。それが冒頭で紹介した、テレビ番組での公開告白に繋がったわけである。このように貴重な“ブスハーフ枠”というポジションを確立した春香だが、その裏にはハーフタレントが飽和している現状があるのではないだろうか。
いまやハーフタレントは少しも珍しくなく、ハーフというだけでチヤホヤされた時代はとうの昔に終わっている。タレントとして生き残るにはルックス以外の要素も必要で、ベッキーが切り拓いたMCもこなせるハーフという枠では、SHELLYが大活躍中。最近はマギーもその枠を狙っている。
毒舌枠ならダレノガレ明美が頭一つリード。ローラに代表されるオバカ枠では最近、藤田ニコルの台頭が著しい。一方で文化人枠では先駆者の滝川クリステルに続き、「ZERO」(日本テレビ系)のキャスターも務めていたホラン千秋の名前もあがる。映画評論ならなんといってもLiLiCoだろう。
これらの人気ハーフに対して、かつての勢いを失った例もある。トリンドル玲奈は一時期ほどのテレビ出演がなくなり、主演を務めた映画「リアル鬼ごっこ」が大コケしたのは記憶にも新しい。ハーフ三姉妹としてもてはやされた道端三姉妹もテレビ出演が激減しており、賞味期限が過ぎてきたようだ。
結局のところ、タレントとして生き残るためには何らかの才能が必要なわけで、ハーフであること自体が才能とされた時代はもう過去のことなのだ。春香クリスティーンが“ブスハーフ枠”で生き残れるのも、4カ国語に堪能な語学力などインテリと称される知性があってこそ。これからタレントを目指すハーフは、難関大学を狙ったほうがいいかもしれない。
(白根麻子)