加山雄三が「若大将のゆうゆう散歩」(テレビ朝日系)を9月に卒業する事が発表された。故・地井武男の「ちい散歩」を引き継いだ番組だが、約3年での終了となる。後継は同じ散歩をテーマにした番組の予定で、候補者には高橋英樹、松岡修造とともに西田敏行の名もあがっているという。
「加山さんの後任となれば、ある程度の大物でないといけません。それに、親しみやすかった地井さんに対し、加山さんは腰が低くないので人気が出ませんでした。なので、大物かつ親しみやすいキャラクターの西田さんでということになったんです。問題は、製作費を抑えたいテレビ局が、納得するギャラを払えるかどうかです。ただ、西田さんは意義のある番組には予算内で出演する人で、妻の寿子さんや事務所もその考えに納得しています。後は制作側の情熱次第ですね」(テレビ局社員)
元青年座の若手女優で、西田のよき理解者だという寿子夫人。西田が1986年の主演映画「植村直己物語」などで絶賛されたのは寿子夫人のおかげだという。芸能関係者が語る。
「『釣りバカ日誌』の地方ロケで撮影が休みの日、結婚している出演者は東京に戻ります。長期ロケは奥さんが嫌がりますからね。ですが、西田さんは違います。寿子さんに『移動で疲れるから現地で体を休めて。私たちは自由にやるから』と言われるので帰らないんです。ただ、さすがに『植村直己物語』の時は海外に半年いたので、『女房、心配して、やつれてるんじゃないかなぁ』と思ったそうです。ところが帰宅すると、寿子さんは真っ黒に日焼けし、『いい機会だと思ってテニススクールに通っていたの』と言い、西田さんは思わず笑ってしまったそうですよ」
「新人の頃、よく先輩にご馳走してもらったから、アナタもそうして」と、いつも西田の財布に30万円を入れ、毎日、補充しているという寿子夫人。西田の大物ながら親しみやすい笑顔の背景には、寿子夫人の助けがあるようだ。
(中村葵)