●ゲスト:山名裕子(やまな・ゆうこ) 1986年、静岡県生まれ。大学で心理学を専攻しながら女性誌の読者モデルとして活躍。カウンセリングオフィスで臨床経験を積み、13年、臨床心理士の資格を取得。14年、自身のメンタルオフィス「やまなmental careoffice」を東京・青山に開設。“美しすぎるカウンセラー”として、テレビや雑誌、イベントで心理学の普及に努める。今年7月、CD「免疫力を高めるヒーリング」を監修。初の著書となる「バカ力(りょく)~完璧をめざさない強さ」(ポプラ新書)が発売中。
現在、テレビや雑誌でも活躍中の「美人すぎる臨床心理士」山名裕子。お堅いイメージの肩書と美貌のギャップが大きな話題を呼んでいる。ストレスのたまる現代社会が求める「心のプロ」に、天才テリーが直撃! その仕事内容から意外な素顔までを、逆カウンセリングした!?
テリー 臨床心理士という職業は、日本ではまだなじみがありませんけど、具体的にどんなことをするんですか?
山名 ものすごく簡単に言うと、悩みを抱えている方のお話を聞いて、一緒に解決策を探す仕事ですね。日本だとまだ心の病にかかった方だけが利用するものだと思われがちですが、海外ではごく気軽にカウンセリングを受ける方も多いんですよ。
テリー ふーん、「心のアドバイザー」みたいなもの?
山名 そうですね。あとはメンタルトレーニングのためにいらっしゃる方とか、悩みを吐き出すだけでもストレス発散になりますので、それを目的にいらっしゃる方も最近は増えてます。
テリー 例えば、どんな相談があるんですか?
山名 不倫の相談などもありますよ。
テリー 不倫! いいですね、「アサ芸」向けの話題で(笑)。それは男性と女性のどちらが多いんですか?
山名 男性ですね。だいたい6~7割ぐらいが男性です。
テリー それは、奥さんに不倫されてるって相談?
山名 それもありますし、自分が不倫しているというケースもあります。
テリー 自分で不倫してるのに相談に行くんだ!? 変な話だね。不倫をやめればいいだけじゃない?
山名 それができないから悩むんですよ。
テリー そういう人は、例えばどんな不倫をしてるんですか?
山名 ある方は同じ会社の若いOLさんと‥‥。
テリー 何だと!? 最高じゃないですかっ(笑)。そんな夢みたいな思いをしてるのに悩んで相談に行くんだ? ずいぶん虫のいいヤツだなぁ。
山名 でも、その方も性格がピュアなんでしょうね。奥さんへの罪悪感があるんですよ。ですから「その女性との関係は続けたいけど、このままだと奥さんもかわいそうだと思う。どうすればいいですか?」という相談になるんです。
テリー そんなの、答えはひとつしかないですよ!
山名 ええっ!? どんな答えですか?
テリー 「どんどん不倫を続けていけ!」ですよ。
山名 アハハハハ!
テリー 俺だったら「バレないように、行けるところまで行け!」って言うけど。山名さんは違うんだ?
山名 違いますね、ケース・バイ・ケースですから。私の場合は、どんなお話でも必ず「それは確かにわかります」という共感から入って、相談者の方と選択肢を探っていきます。例えば、不倫相手と別れられないなら離婚するのか、とか。
テリー (相談者になりきって)「まだ子供も小さいし、それはできないんですよ‥‥」。
山名 アハハ、そういう場合は「不倫を続けると、どんなリスクがあるか」「バレないように不倫を続ける方法はないか」ということを一緒に考えることで、その方が本当はどうしたいのかを引き出すんです。相談に来ていても、すでに自分の中で答えが決まっている方も多いですから。
テリー 「別れなさいよ」とは言わないんですか?
山名 それは一度も言ったことがないですね。「本当に関係を続けたいのなら、その選択肢もあります」と伝えますし、その言葉で気持ちが楽になる方もいますし。別れただけで、全てが解決するわけじゃないんです。