球団創設80周年、さらに2リーグ制以降初の日本一から30周年のメモリアルイヤーだった今年の阪神。しかし結果はリーグ優勝も、日本シリーズ進出も叶わず、ファンをガッカリさせた。
しかし、来季に向けて新チームは早くも動き出した。
10月19日、新監督となる金本知憲氏が会見を開き、「結束力のある戦う集団を作る」と宣言。その言葉どおり、その後続々と発表されるコーチ陣が実に豪華で、今シーズンの成績に意気消沈していた虎ファンが歓喜の声を上げているのだ。
「2軍監督に就任するのは掛布雅之球団本部付育成&打撃コーディネーター。言わずと知れた85年日本一の時の4番打者です。掛布の就任は、金本みずからの希望でもあるそうです。1軍のバッテリー兼作戦コーチに矢野燿大、打撃コーチに片岡篤史。2人は金本監督とともに03年、05年のリーグ優勝に貢献したメンバーです。ほかにも1軍投手コーチに下柳剛、2軍打撃コーチに今岡誠などの名前が挙がっています」(スポーツ紙記者)
往年の名選手が並ぶコーチ陣に、虎ファンからは「期待せずにはいられない」「現役選手よりもコーチのほうが強そう」など、喜びの声が多数書き込まれている。
プロ野球記者の間で、この陣営にひと役買ったと言われているのが「スポーツニッポン」だ。
「金本、矢野、片岡はみなスポニチ所属の評論家ですからね。もちろん記者と評論家は昵懇ですから、チームの深くまで取材できる可能性が広がります。ここに、同じくスポニチ所属の赤星憲広もコーチに就任しようものなら、虎ファンは来季のスポニチから目が離せないでしょう」(週刊誌記者)
一部では「コーチ経験の少ない人ばかり」と不安視する声もあるが、来季こそぜひともファンに夢を見させてほしいものだ。