8月22日~23日に開催された長渕剛の富士山麓ライブが、ブルーレイとDVDでリリースされる。そのタイトルは「富士山麓ALL NIGHT LIVE 2015」で、ライブのタイトルに入っていた10万人という数字がなくなっている。音楽ライターが解説する。
「2004年に7万人を集めた桜島でのオールナイトライブを超えるという触れ込みで、10万人を合言葉に開催されましたが、客席エリアには空きスペースも目立ち、実際には半分も入っていなかったと言われています。大型セットや大人数のスタッフなど巨額の経費が掛かるイベントでしたが、出演者は長渕のみなので大型フェスと違ってギャラがふくらむこともなく、採算性は悪くなかったんじゃないでしょうか」
そのライブを収録した映像は5枚組の大作で、価格はなんとブルーレイが2万円、DVDが1万8000円(いずれも税抜)だ。この値段では売れるものも売れないのではと心配になるが、音楽ライターがこんな話を教えてくれた。
「長渕の映像作品にはもっと高いものもありますよ。2010年にリリースした30周年のプレミアムDVDボックスは3万円(税抜)でしたからね。しかも発売初週には2万1000枚を売り上げるお化け商品となりました」
単純計算で6億円超を売り上げた同DVD。長渕サイドには数千万円の印税が入ったはずだ。ということは今回のブルーレイ/DVDでも、相当な売り上げが見込めるのだろうか。
「長渕には信者と言える熱狂的な固定ファンがいます。彼らの多くは富士山麓に足を運んでおり、そのライブを映像で追体験したいという欲求が強いはず。このライブにはフジテレビが関わっているので映像の質も保証済みですし、2万円という価格はネックにならないでしょうね」(前出・音楽ライター)
どうやら今回も長渕サイドには相当な印税がもたらされることになりそうだ。
(金田麻有)