羽生結弦選手の世界最高記録が話題となったフィギュアスケートGPファイナル2015。一方で、優勝の期待がかかった浅田真央選手がまさかの自身初GPファイナル6位に沈んだ。
疑問や心配の声が起こるなか、浅田選手はエキシビションを辞退して緊急帰国。実はフリーの演技前に胃腸炎を起こしていたことが判明した。
「浅田選手は本当に我慢強く、演技がうまくいかなかったことを何かのせいにしないことで有名です。過去にも『何で調子が悪いかわかっているけれど言いません』と明言を避けたことがありました。実はあの時捻挫をしていた、腰痛で苦しんでいたなど試合が終わって、それも大分経ってからやっと理由が聞こえてくることがほとんどです」(スポーツライター)
確かに、これ見よがしにテーピングしたり、演技途中で棄権したりする姿は浅田選手には似合わない。だが今回の体調不良は、浅田選手を見続けてきたフィギュア関係者は気付いていた。
「フリー前の顔色が、はっきりとわかるほど悪かったんです。どうしたのかと思ったら演技にも精彩に欠いていて、試合後のインタビューの時も異常なくらい嫌な感じの脂汗で顔が光っていました。本当にかわいそうになりましたよ。マスコミは浅田選手は優勝でなければというムードを作り上げますし、今回の成績に驚く人も多い。順位より、浅田選手自身が納得のいく演技を見せてくれれば、われわれウォッチャーも大満足なんです」
コンディションの回復を待って、またファンに“真央スマイル”を見せてほしいものだ。
(芝公子)