年末のNHK紅白歌合戦において、白組のトリが近藤真彦、紅組のトリが松田聖子になることが内定した。共にデビュー35周年のメモリアルイヤーにあたるのだが、この結果に落胆しているのが、ジャニヲタことジャニーズのファンだという。テレビ誌のライターが解説してくれた。
「ここ数年の白組トリは、大御所の北島三郎を別とすれば、SMAPか嵐が務めてきました。だから今年もマッチは特別枠的なポジションで登場し、トリはあくまでSMAPか嵐が期待されていたのです。しかしフタを開けてみれば、ジャニーズ事務所内の鉄の序列は覆らず、マッチがトリに。これに多くのジャニヲタがガックリきているのです」
マッチのジャニヲタ人気が低いことは、昨年末のジャニーズカウントダウンコンサートでも露呈している。この時は年が明けたタイミングでマッチが登場し、ほぼソロライブ状態に。すると客席は半分以上が椅子に座ったままで、中には帰り始める観客もいたのだ。これはジャニーズのライブとしては異例の現象だろう。テレビ誌ライターが続ける。
「今どきのジャニヲタにとってマッチは、昔の人に過ぎません。50枚以上にのぼるシングルも、ヒット曲と言えるのは7枚目の『ハイティーン・ブギ』まで。1982年リリースなので33歳以下にとっては生まれる前の話です。そんな懐メロや、さほど売れていない最近の曲を聴かされても、ジャニヲタは盛り上がりようがないでしょうね」
そんなジャニーズでは先輩が歌うときに、他の所属アーティストが後ろを固めるのが恒例だ。おそらく今年の紅白でもマッチの後ろにSMAPや嵐が並ぶシーンが見られるのかもしれない。だがジャニヲタはそんな光景に興味はないのだという。
「SMAPや嵐がオマケのように扱われるのを見ても楽しくないでしょう。むしろ紅白卒業を発表した森進一をトリにしたほうが、その大御所感にジャニヲタも納得できたはず。今回のトリ選出はファン不在と言わざるを得ません」(前出・テレビ誌ライター)
この調子だと、SMAPや嵐の出番が終わった時点で、視聴率がガクンと下がってしまう恐れもある。「トリを見ないで初詣に行こう!」というのが、年末のジャニヲタにとっての合言葉になりそうだ。
(金田麻有)