1月6日、北朝鮮が新年の祝砲と言わんばかりに爆発させた1発の核爆弾。“初の水爆実験成功”に世界が気味悪がる中、遠く離れたミャンマーで暗躍する北朝鮮の諜報活動を独占キャッチした。今まで語られなかった、かの国の闇事業実態を現場写真とともに明らかにする!
「女性の年齢は多くが20代で、20人ほどいた。彼女たちは語学堪能でミャンマー語はもとより、英語、韓国語、中国語、日本語も話せるうえ、踊りや演奏も優雅でした。周りの客は現地の軍人や、大手会社の経営者ばかり。日本のクラブと同じで短いスカート姿の女性が隣で接客してくれて、日本円にして1人1万円程度で楽しめましたよ」
これは昨年12月、ミャンマーの大都市・ヤンゴンのカラオケパブで、日本人商社マンのA氏が北朝鮮出身の女性たちから極秘接待を受けたという告白だ。
仕事で現地を訪れることが多いA氏。複数の男性スタッフが目を光らせる厳戒態勢の店内で、撮影者が特定されないよう酔客が座るテーブルを写さずに撮影したという。写真には笑顔で楽器を演奏し、時には激しく踊る美女たちの扇情的な姿が多数収められていた。太腿があらわになるほどのミニスカ姿の女性もいれば、華やかな民族衣装に身を包んだ女性もいる。中には10代と思われる少女の姿も‥‥。
外貨に乏しい北朝鮮が海外に置く、こうしたサービスを施す店はかねてより存在したと東京新聞編集委員の五味洋治氏は語る。
「両親の身分がはっきりしていて、才色兼備な女性が本国から派遣されます。現地大使館の中に5人1部屋ほどで住まわせられ、店と大使館をバスで往復する日々です。給料もほとんどありませんが、たまに外出の機会があるので、本国より自由だと女性から人気がある。政府としてもわずかな資本で利益が出るので、外貨稼ぎの重要な拠点となっています。中国やロシアをはじめ世界各地にあり、最近はミャンマー、ネパール、カンボジアといった国にも派遣しているようです」
中国やロシアでは前述のように徹底した監視態勢が敷かれているため、食事やカラオケを共にするだけだろうと五味氏が付け加える一方で、A氏は衝撃的な言葉を口にした。
「ミャンマーでは1万円というチップ程度の廉価で彼女たちを抱くことができる。おまけに、彼女たちは自分のことを『喜び組』だと言っていたよ」
五味氏によれば「喜び組」の起源は72年頃。総書記に就任する前の故・金正日氏をもてなすために側近の軍人たちが考えついたものだという。金総書記が参加する宴で、歌や踊りを演じる女性集団の総称であり、衣装はミニスカート。時には下着姿にさせられることもあり、参加者と一夜を共にすることもあるという。
週刊アサヒ芸能も09年2月19日号にて、金総書記が「喜び組」にワカメ酒を強要し、処女判定をする遊興にふけっていたという元側近脱北者の証言を掲載した。しかし、これまで彼女たちの“性奉仕”については、北朝鮮国内での内容しか伝わってこなかったものだ。中国やロシアと比べ関係性も薄いように見え、地理的にも離れたミャンマーで行われている“ピンク接待”。その背景にはいったい──。