興収30億円に迫る大ヒットとなっている映画「orange -オレンジ-」、また昨年放送されたヒットドラマ「下町ロケット」(TBS系)に出演するなど、完全にブレイクしたといっていい土屋太鳳が、今年は声優に挑戦。活躍の場をさらに広げている。
7日から放送が開始された深夜アニメ「僕だけがいない街」(フジテレビ系)で主人公の青年役に俳優の満島真之介が抜擢され、土屋にその小学生時代に声をあてた。どちらも今回が声優業初挑戦。
5日に行われた完成披露試写会で、土屋は「声に命を吹き込むというのはとても難しかった」と語り、初めての声優に悪戦苦闘した様子だった。実際、多くのアニメファンも今作品が放送される前は彼女が声優を務めることに不満をこぼしていた。
だが、現時点で第2話まで終了している同アニメだが、その不安をみごとに覆し、アニメファンたちからも「違和感なし」「意外に声優できてるじゃん」と、称賛の声があがっている。
「昨年放送されたアニメ『電波教師』(日本テレビ系)で、元SKE48の松井玲奈が声優初挑戦しましたが、『棒読みだ』『声が汚い』など批判が殺到。同作品では神谷浩史、三森すずこなど大物声優が多数出演したこともあり、余計に松井の素人感がワル目立ちしていました。それに対して、今回は土屋と満島の初挑戦ペアでの作品。素人声優への期待度がもともと高くなかったぶん、相対的に上手く聞こえたということもありますが、確実に松井以上の素質があると思います。合格と言っていい出来でした」(アニメ誌ライター)
プロの声優との会話シーンこそ、若干素人っぽさが目立ってしまっていたということだが、バリバリの体育会系女子で根性は相当なもの。女優としての成長スピードも凄まじく「大物に育つ可能性がある」と評価されているだけに、幾多のライバルたちを抑えて、今後はオールマイティーなタレントとして大化けするかもしれない。
(権田力也)