オリエンタルラジオの歌ネタ「PERFECT HUMAN」が「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)などのTV出演効果で、「完成度が高い」「クセになる」「ダンスも凄い」など、ここに来て楽曲人気がさらに上昇。一時は消える芸人候補にも挙げられていたオリラジだが、再ブレイクとなったことで、本人たちも「ネタを突き詰めると歌になる」と、まんざらでもない様子だ。
ところが、予想以上に評価が高まったことで、楽曲の発表当時にも一部でささやかれた疑惑が再燃している。音楽ライターが言う。
「1分ほど聞いて『あっ、パクったな』と思いました。聴く人が聴けば一発でわかりますが、韓国人アーティストPSYが世界中で大ヒットさせた『江南(カンナム)スタイル』と酷似しています。Bメロからコーラスにかけては、まんま使ったのではないでしょうか。違いといえば、流行のEDMを意識してかサウンドがハード調でアッパー度が増していることぐらい。でも初めて聴いた時は、お笑い芸人がパロディをやっているのだろうと苦笑いした程度でしたが、まるでオリジナルのアイデアのように絶賛されていることには違和感を持ちます。『江南~』は2012年に世界14カ国で1位になりましたが、日本は嫌韓ブームの真っ只中だったこともあり、世界で最も『江南~』を無視していました。あの曲を知らない人が多いのをいいことに知らん顔で拝借したのだとしたら、ちょっとあざといですね。金儲け主義の音楽業界でも守るべきルールはありますから」
音楽関係者によれば、「PERFECT~」のようなクラブミュージックは大なり小なり、DJやミュージシャンが過去の楽曲のネタをどう上手く使うかでセンスが決まる闘いなのだという。しかも、使用するアーティストからの影響力を語ったり、聴いたファンが掘り下げたりなど、埋もれた楽曲やミュージシャンをリスペクトする作業でもあるのだとか。
「ブレイクで浮ついているのか、オリラジの場合は一向にそういう素振りがないことに嫌悪感を覚えます。しかも、プロなら嘲笑ものの『大ネタ使い』(自分のセンスで選んだ埋もれた楽曲ではなく、世界中で知られている安全なヒット曲を恥ずかしげもなく使うこと)ですからね。このブレイクに乗じてアルバムまでリリースするようですし、紅白なんて声も出ていますが、韓国方面から指を差されないように気をつけたほうがよさそうです」(前出・音楽ライター)
一部からは同じく韓国のアーティスト、BIGBANGの楽曲「FANTASTIC BABY」にも似ているという声も上がっているが、「くだらない歌ネタのラッスンゴレライに聞かせたい」「さすがオリラジはセンスが違う」「こんな中毒性のある凄い曲は初めて」など、何も知らずに絶賛している人にとっては、それもどうでもいいことなのだろうか?
(金子良太)