お笑いコンビ・オリエンタルラジオを中心に結成された音楽ユニットの「RADIO FISH」が、8月26日に東京・赤坂BLITZでワンマンライブを開催する。ユーチューブの公式映像が2300万PVを突破した話題の楽曲「PERFECT HUMAN」を武器に、初ワンマンをいきなり1000人超の規模を誇るライブハウスで行うという挑戦的な試みだ。その目論見について、お笑い系のライターはこう語る。
「2月13日の『ENGEIグランドスラム』(フジテレビ系)にて『PERFECT HUMAN』を披露し、一躍話題となった2週間後の2月27日に、オリラジのトークライブが開催されました。ここで2人があげたポイントは『夏を越えられるかどうか』ということ。上半期のヒットを1年間の流行とするためには、夏を越える必要があると説明したのです。彼らはどうやら夏に盛り上がりを作ることで、一発屋的なヒットに終わらせないようにしたいようですね」
8月にライブを行うのは、そのロードマップに沿った計画のようだ。だが3月28日正午に先行受付が開始されたチケットは、数時間が経っても受付中のまま。先行発売分に割り当てた予定数がソッカン(即日完売)できていないのである。さっそく集客に暗雲が立ち込めた雰囲気だが、音楽ライターはオリラジの戦略ミスを指摘する。
「初ワンマンが5カ月後とは、いくらなんでも悠長すぎますよ。夏が大事という考え方には賛同できますが、楽曲の話題性を維持できるのはせいぜい3カ月が限度。だから初ライブも『緊急決定!』などと称してゴールデンウイークには開催すべきでしたね。今後は新曲を出し続けて話題性を保つ計画だと思いますが、『PERFECT HUMAN』並みの注目度を得ることは難しいでしょうね」
ちなみにチケットの一般発売は6月11日で、2カ月以上も先のこと。その頃にはもう「PERFECT HUMAN」も飽きられてしまい、誰もRADIO FISHのライブに興味を示さなくなっているかもしれない。
(金田麻有)