フィギュアスケート世界選手権2016の公式練習で、羽生結弦と接触寸前のトラブルになったデニス・テン。抗議に対して「よくあること。故意に妨害などしていない」とコーチとともに反論したこともあって、彼のインスタグラムには批判や中傷が殺到したという。
「真相はともかく、デニス・テンに投げつけられた中傷は差別的なものも多かったといいます。というのもデニス・テンはカザフスタンの選手ですが韓国系で先祖は抗日戦士。そのルーツを韓国でもてはやされているからです。さらに2年前、キム・ヨナの所属するマネジメント会社“All That Sports”に所属し、一部では親韓派になったと思われているんです」(スポーツライター)
とはいえ、タラソワコーチのもとで一緒に過ごしたことのあるデニス・テンと浅田真央の仲の良さは有名。浅田が母を亡くした翌夏には振付師・ローリー・ニコルのもとに滞在していたデニス・テンが傷心の浅田を慰め、一緒に時間を過ごしたことも知られている。また、浅田もデニス・テン選手のためならと、休みの間にカザフスタンのアイスショーに出演している。
「確かに不注意ではあったと思いますが、あのデニス・テンが故意にということは考えられない。大会の前でナーバスになっていた羽生が、以前の事故(14年・中国大会)のトラウマで神経質になったのではないかという声が多いですね。リンクの上の話なのに、差別的な中傷が飛び交ったことは残念です」(スポーツ紙記者)
その後、羽生とデニス・テンは握手で和解。どちらも遺恨を残さず、来季も素晴らしい滑りを見せてほしいものだ。