東海テレビ制作の昼の帯ドラマ、通称「昼ドラ」が先月末に52年にも及ぶ長い歴史の幕を閉じた。
しかし「昼ドラ」の特徴であるドロドロした人間関係とジェットコースター的なスピード感のある展開はそのままに、放送を土曜の深夜枠に移した「オトナの土ドラ」で再スタート。
栄えある第1弾は「火の粉」(フジテレビ系)は、4月2日の初回放送から、主演であるユースケ・サンタマリアの怪演が話題を呼んでいる。
「ユースケは善人そうに見えて実は‥‥という含みを持たせた怖さを120%表現しています。対してW主演の優香は、相変わらずの演技力で残念な限り。しかし、もっとユースケの足を引っ張っているのが主題歌なんです。作詞作曲が松任谷由実、歌うのが鈴木雅之という、ビッグネームがタッグを組んだ曲『Melancholia』です。ミドルテンポの軽快な曲ですが、怖くてドロドロしたドラマの内容とはまったく合わない。まるでトレンディドラマの主題歌のようです」(番組制作会社スタッフ)
ユースケが演じる狂気の世界があまりにも怖すぎるため配慮された毒消し的な役割なのかもしれないが、ドップリとハマりたい視聴者にとっては余計なお世話といったところだろう。